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パラミドロのようのレビュー・感想・評価

パラミドロ(2021年製作の映画)
2.5
スペインのB級ホラー。

事前に読んだ作品紹介文で、ミソジニストなオジサンが襲われる映画と思っての鑑賞。


主人公のオジサンがほんのり女性蔑視でセクハラオヤジではあるのだけど、後半から割と活躍し出す。
結局、若い娘だと優しくなるオジサンという図式だけどね。

襲ってくるのは女性なので、ミソジニストvs女性という構図ではあるのだけど、そこまで主人公がひどい目にあうってほどでもない。もっと悲惨なことになるかと思ってた。
この主人公のキャラクターのせいなのか、怖がってる印象が薄い。一回逃げるところはあるのだけどまた戻って来るし。
だから、特にこの設定が活かされてるって感じでもないように見えた。
(若くない)女性をエイリアン扱いにしてる露悪さが狙いなのかなあ? こういうオジサンを活躍させたいって欲? よくわからん。
今作るなら逆だろ、っていう。そのほうがホラーになりやすいはず。

他の登場人物もそれなりに背景がある設定ではあるのだけど、そこも別に話として絡んでくるほどでもない。


まあ、自分の車を「姫」と呼ぶほど愛し(それ自体はいい)、過去の栄光にすがり、傷を武勇伝的に語る感じは、いかにもしょーもないオジサンらしくて、そこはよかったけどね。

元闘牛士設定だからこそのアレ。
「え、なんで?」からの「突っ込むんかい」は可笑しかった。
結局は効果的でもなんでもないところも含めて、そのシーンはよかった。
あ、その後に闘牛士のアレが出てくるから、そのきっかけではあるね。


エイリアンの造形とか特殊メイクはなかなかのクオリティ。
あれ、男性器に寄せてるよね。

冒頭の、霧から現れて、すっと近づいてムシャムシャはいいシーン。


ユーモア混じりのB級ホラーらしいっちゃらしいけど、設定とストーリーとが噛み合ってないのは気になる作品だった。
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