クロスケ

ノック 終末の訪問者のクロスケのレビュー・感想・評価

ノック 終末の訪問者(2023年製作の映画)
3.5
タルコフスキーの『サクリファイス』なんですね。シャマランとタルコフスキー。何だか不思議と納得できる組み合わせです。

相変わらず画作りが巧みなので、トンデモ設定にも耐え得る説得力があります。どんなに突拍子もない話でも、映ったものがその世界の全てになるということが映画の面白いところです。

開け放たれたドアを薄暗い部屋の内側から撮ることは、シャマランにとってどんな意味を持つのでしょう。『ヴィレッジ』にも同じようなカットがあったことを思い出します。あの作品は外界から遮断された村が舞台でした。本作も市街地から離れた森の中に孤立する小屋が舞台です。

閉ざされた空間に、外へと通じる出入口を設けることで何らかの救いを含ませているのでしょうか。
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