む。全体評価が低いので期待せずに観たら面白いじゃないか。
陰謀論者だの偏った思想の持ち主だのの声が大きくなってうんざりする時代だけど、それすらフリに使って楽しませてくれる。
オバケとか超能力とか"グレーゾーン"の扱いにシャマランは長けてる。今回は予知能力。
シャマランに日本のイタコ文化とか教えたら興味持って傑作作ってくれるんじゃないか。
ゲイカップルと養子の三人家族が世界の運命を託される救世主に選ばれた理由に「ゲイカップル」だからとか「養子」だからとかは関係ない。ただ選ばれた。ここの理由の無さにモヤモヤする観客もおそらく多かったと思うが、個人的にはこれも妙にスッキリした。
例えば『シックス・センス』では
「どうして僕だけ霊が見えるんだ。」→「僕だけが苦しむ霊を安堵させ成仏させることができる。」
というように、シャマラン映画は、「神は私にどうしてこんな呪い（能力や障害）を与えたのか」と苦しみ悩みながら生きている者に、「私が存在している理由」を授けてくれる。そこが大好きだ。
ところが今回は「ゲイカップル」や「養子」は関係ないのだ。なぜ彼達が選ばれたかはわからないし、たまたま彼達だったんだ。
それは呪いじゃないんだという意味合いでおそらくスッキリしたのかな。
俺の好きなシャマラン文法から外れているが、今回は外れているからこそイイという自己解決の脳汁。
中毒性が高いぜシャマランは。
（書いてるうちに人に伝わる文章な気がしなくなってきたがまぁいいや投稿）
