ペンギン侍

ゴールデンカムイのペンギン侍のレビュー・感想・評価

ゴールデンカムイ(2024年製作の映画)
4.0
試写会で観た原作勢です。「映画は好きだけど邦画はそんなに観ない、漫画実写化にもあまり期待していない」状態で観たのですが、かなりよかったです。ちゃんと“映画”になっていた。カット割の感覚だったり、アシリパと杉元の身長差を目立たせる構図作りだったり、R指定をつけたくはないがそバイオレンスな雰囲気を出したい要望に応える俳優陣の演技だったり、アイヌ文化に詳しい野田先生お墨付きの衣装や小道具だったり……至る所にプロの仕事ぶりを感じました。アイヌ文化に割いた尺が長かったのもよかった。アシリパの叔父役は、アイヌルーツの俳優さんなんですね。ギャグのバランスもよかったです。白石を演じる矢本悠馬さんの解像度が高く、きっと白石が人間だったらこうだろうな…というスパイスになってました。実写化率でベストだったのは、柳俊太郎さん演じる【二階堂】でした、本当に気持ち悪かった。そして、山崎賢人産なのですが、役作りで10キロ増量したとおっしゃられていましたが、試写会で登場したときの肩幅の広さには本当に驚いた。ガンダムみたいにがっしり体型になってて、あれはどうみても杉元でした。きれいなお顔と細い身体というイメージでいたのですが、劇中の杉本は漫画の中にいる狂気を持った【死なない男】そのものでした。

まぁここら辺で終わるだろうと予想しといたところで映画が終わったので、続編ありきのラストでしたが、これは続編作るしかないというか、続編作ってください。よろしくお願いします。
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