真っ黒こげ太郎

ミッション:インポッシブルの真っ黒こげ太郎のレビュー・感想・評価

4.0
おはよう、真っ黒こげ太郎君。
君にはこれからブックオフから仕入れた「ミッション:インポッシブル」全シリーズセットのDVDを新作公開に先駆けて鑑賞してレビューを行ってもらう。
例によって君もしくは君のフォロワーが劇場公開に間に合わなくなっても当局は一切関知しないからそのつもりで。
なお、このテープは自動的に消滅する。 
成功を祈る。

…ってことで新作公開に向けてシリーズ予習を開始します。
俺の鑑賞ペースじゃ公開当日までに間に合わないだろうけどな!(台無しな文章)




CIAの極秘諜報部隊IMF(Impossible Missions Force 通称「不可能作戦部隊」)のリーダー、ジム・フェルプスに新たなる指令が下る。
CIA諜報員を纏めたリストの片割れが裏切者に盗まれたので、もう片方のリストを盗もうとした犯人を泳がせて、リストの買い手を捕らえるのが任務。

現地プラハで任務を開始したチームだが、突如として何者かの襲撃を受け、若手のイーサン・ハントを除いてチームメンバー全員が殺されてしまう。

しかもこの任務事態が裏切者を見つけ出す為の作戦で、生き残ったイーサン・ハントに裏切者の容疑がかけられてしまった。
どうにか逃げ出したイーサンは真の裏切者を見つけ出し身の潔白を証明する為に、独自調査を開始する。




秘密諜報組織に所属するスパイが不可能な任務に挑む、スパイ・アクション。
大人気ハリウッドスター、トム・クルーズ氏の代表作の記念すべき第一作目。

本作はテレビドラマシリーズ「スパイ大作戦」の映画化との事だが、原作のファンからは散々に言われたそうで。
まぁ、自分はそれを見てないから何とも言えんが…。



まぁ何はともあれ、今となっては大人気となった記念すべきシリーズ一作目だが、裏切りと内輪揉めと敵側との頭脳戦や駆け引き等、この頃はまだ真面目にスパイ・ドラマをやってる。
潜入捜査等のアクションも数多く盛り込まれているが、クライマックス以外はどれも静かで渋い場面が多い。
(まぁ、最初の頃から全力ダッシュ&宙づりアクションを繰り出してるし、後の作品のアクションが凄まじすぎるだけかもしれんが)

監督がサスペンスやサイコスリラー系の作品を数多く手掛けてる人だからか、ストーリー展開もかなりハード目。
冒頭から仲間達は皆殺しにされるし、その疑いがイーサンにかけられ、しかもイーサンもその罪悪感に苛まれる。
その後も敵の裏切者を追って、シリアスな駆け引きが展開。

最初見た時は「思ってたんと違うな…」「メッチャ暗いやん…」と思っていたが、今見返してみると裏切者を追うサスペンス展開や謎解き、騙し騙されの展開が面白く最後まで飽きずに楽しめる。

本作、というより本シリーズの代名詞である潜入&ぶら下がりアクションは緊張感満載でハラハラドキドキ。
僅かな音や体温、一滴の汗すら流せない中での潜入劇はガッツリ見入った。
(ネズミにビビるジャン・レノ氏(後に実写版ドラえもんを演じる人)や侵入を許してしまいアラスカ送りにされる諜報部等のネタも良き)

クライマックスのチェイスシーンは一転して、かなりはっちゃけたノリ。
今見るとCG感丸出しだけど、まぁこの頃はトム・クルーズさんもホンモノアクションに目覚め始めた頃だからしょうがないね。
まぁその分、次で大爆発しちゃうんだけどね。w
(今のトムさんだったらマジでやろうとするんだろうな…ってか実際にやっちゃった!w)



今見るとかな~り真面目にスパイスリラーしていて、初見時には正直な所「このシリーズは俺に向いてないかも…」とか思ってしまった。
が、今の超絶アクション連続なシリーズに慣れた上で見るとこれはこれで新鮮だし、何より緊張感あふれる駆け引きは見入るので、これはこれで面白かったですね。

最も、トム・クルーズ氏は「トップガン」や今作に触発されたからかアクションに目覚め、気が付けば大アクション祭りになっちゃったけどね!!w

という事で次回、トムさんのデスウイッシュ・スタント絵巻が始まります。

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