あんじょーら

リバー、流れないでよのあんじょーらのレビュー・感想・評価

リバー、流れないでよ(2023年製作の映画)
2.7
山口淳太監督     トリウッド     U-NEXT

2024年公開映画/2024年に観た映画  目標 36/100です。 現在は0/6


2023年の作品ですが、なんなら本場トリウッドに観に行こうと思いつつ、下北で結局呑んでしまい、行けなかった、という作品・・・U-NEXTさんに上がっていて、早速観る事にしました。


日本的神社(お寺かも・・・すみません、違いが分からない・・・)の鳥居が多く立ち並ぶ地域の冬、熱心にお参りする女性が居て・・・というのが冒頭です。


なんだこれ?という事なんですけれど、僅か2分のタイムループが起こる事になったとある旅館(?)というか、凄く日本的家屋の中での、女将さんや中居さんや料理人や宿泊客やただの食事を楽しみに来た人、とかが織り成すコメディです。


人はタイムリープする時にどういった行動を取るのか?についてもいろいろ考えさせられますし、とはいえ、結構気になるSF的な要素を、かなり取っ払て、凄く1点に絞って考えられたストーリィです。

なので、とても面白く、あまりどういうことなのか?が分からなくても楽しめる作品に仕上がっています。

中でも驚いたのが、本上まなみさんが出演されていた事、そして、ある種の年齢を重ねても美しくいられる感じを出していて、こういう人がいると嬉しいですね。決して若く見える、という事ではなく、それなりの年齢での美しさ、と言うモノがある事を教えてくれますし、なおかつ、上品さを持っている事を逆手に取ったギャグも入れてくれていて良かったです。


それに、近藤芳正さん、私にとっては演劇版「笑いの大学」の劇作家椿役の人!です。最高の舞台と脚本が三谷幸喜さんなんですけれど、今までで1番面白かった舞台です。映画にもなってるし、しかも役所広司が出演しているのに、映画版は全然笑えないので、やはり生物にtからは大きいですね。


その他、役者さんは皆さん良かったですけれど、これは脚本の勝利な作品です。

ただ、多分何度もは繰り返してみるほど、タイムループものとしての作品の強度は無かったと個人的には感じました。