うーん、後半の失速感（笑）。前半はさすが韓国映画！というクオリティの高いエンタメ性と緊張感で、飛行機という絶対的密閉空間の中でのウィルステロという最悪の設定がパニック映画としてかなり面白く、その後の展開はどうなっていくのか！？とかなり期待させられたのですが、正直なところ、自分としては「あ、そういう感じなんだ」という方向にいってしまいました（笑）。
後半に入ると、一気に昔のあまり好きでなかった頃の大げさな誇張系ヒューマンドラマのような作りになってしまい、ツッコミどころ満載の展開。新手のプロバガンダ映画か？と思う瞬間も多々あり、本来緊張感のある話なのに、後半の日本の対応など、もう思わず笑っている自分がいました。
どうも後半に進むほど色々と盛り込み過ぎていて、結局何を落としどころにしたかったのかよく分からず、中途半端な印象が強く・・・韓国公務員讃歌的でもありながら、国家批判的でもあったり。いや、結局はエンタメとしてのパニック映画なのでしょうが、であればもっとパニック部分を追究しても良かったのでは？と思ったり。
結構話題になっていた映画だったので、期待値が高く前半もハラハラドキドキの展開でさらに期待値が高まっていた故に、後半でガクッときてしまい、決してつまらない作品ではなかったのですが、辛口のレビューになってしまいました。
