このレビューはネタバレを含みます
細かいことを無視して何でもかんでも見せ物にしてると、いつか……。
見せ物にされる側の不定形な怒りがアレなのかも。
ハリウッド映像初の無名ジョッキー、OJの黒人カウボーイと西部劇、チンパンジーに見過ごされるアジア人(+最悪のE.T.オマージュ)…。ギリギリの記号が時間いっぱいに散りばめられた社会風刺映画だった。
ただ比喩がだいぶ高度というか…。「ってことで良いんだよね?」な部分もあって、前の作品と比べて難解だったかも…。少なくともハリウッドとアメリカ文化への愛憎たっぷりなのはよく分かった。
フィルムカメラで撮影した円盤とか、お蔵入りになったシットコムの撮影映像とかの質感が気持ち悪くて良かった。(コメディのスタジオでもカメラのフィルムロールが目みたいにこっち見てましたね)
パーク長のジュープさんが1番好きだったけど、捕食フェチのカメラマンも電気屋のにいちゃんも良い味出してた。
あとAKIRAの急ブレーキがそのまま映像化されててビックリ。しかもちゃんと電動バイクという…