毎日毎日働いて、家事して育児してヘトヘトになって。求められることが多すぎるんよ。あ〜いいよな昔はさ、ずっと家で過ごしててよかったんだもん。周りもみんな同じような生活しててさ、、、
と感じることがあったら、有無を言わずに本作を見てほしい。わたしは見た。そして「己の幸せ」は誰が定義するものなのか、を再確認した。
意識は古い価値観のまま、体制だけ押し進められる「男女の平等」。その歪みに対してど直球と言っていいほどのストレートさで切り込む社会派スリラー。
それにしても、監督としてのオリヴィア・ワイルドの手腕すごすぎんか。「ブックスマート」とは全く異なるジャンルながら、「オレはこれを言いたいんや!」というテーマにがっぷり四つで組む姿勢は変わらずで、とても好感が持てました。
古い時代は総じて良く見えるもの。そのユートピアが何を犠牲にして成り立っていたものか、忘れてはいけない。