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クリーチャー・デザイナーズ ハリウッド特殊効果の魔術師たちのTakaCineのレビュー・感想・評価

4.0
【創造を形にする匠たち】
特撮愛、炸裂😂🎉✨

80年代特撮全盛期の映画で育った者としては、有名な特撮マンや監督が出て来て、名作特撮映画の舞台裏を話してくれるんですから、これほど贅沢な時間はありません💕😂💕

ハリウッド特殊効果の技術革新を知る上でも、重要なドキュメンタリーと言えますね🎥

《特撮の変遷を知る》
本作では様々な特撮技術の技術革新を紹介してくれます。

特殊メイク、コマ撮り、パペット、アニマトロニクス、CG、モーションキャプチャー…

紹介される代表的な作品は(所々、※僕のコメント付きw)、

フランケンシュタイン(1931)
キングコング(1933)
猿の惑星(1968)
エクソシスト(1973)
エイリアン(1979)
ハウリング(1981)
狼男アメリカン(1981)
遊星からの物体X(1982)
※この不気味で唯一無二な造形は天才的です‼️
グレムリン(1984)
レジェンド/光と闇の伝説(1985)
※闇の王ロード・オブ・ダークネスのデザインが、特異で恐ろしくて美しくて最高で、昔から大好きなんです‼️
ザ・フライ(1986)
プレデター(1987)
アビス(1989)
ターミネーター2(1991)
ジュラシック・パーク(1993)
※アニマトロニクスとCGの融合が凄い‼️
スターシップ・トゥルーパーズ(1997)
アバター(2009)
…などなど

更にレジェンド特撮マンの名前が出てきたり、本人が解説してくれます。

ロン・チェイニー
レイ・ハリーハウゼン
ディック・スミス
デニス・ミューレン
スタン・ウィンストン
リック・ベイカー
フィル・ティペット
ロブ・ボッティン

昔、彼らの名前を映画のエンドクレジットで見つけては、記憶に刻んだものです😌

大ヒット映画には、忘れられない斬新な特撮効果と天才的な特撮マンが必須なんですよね♪

有名作品の映像や有名な特撮マンが出て来る度に、テンションが上がりましたよ✨😍✨(もっとクリーチャー制作の裏側映像を観たかったくらい💦)

内容の中心は、(CGが主流になる前の)SFXや特撮と言っていた頃の特殊効果の歴史とCG台頭後の変遷についてです。

《映像技術の栄枯盛衰》
僕が映画を観始めた80年代は、SF映画やホラー映画が量産された時代でした。特撮工房ILMの作品やホラー映画ならトム・サヴィーニなど、映画界のスーパークリエイター達がいたので、驚きの「新しい映像」に出会いたくて映画を次々観たものです。

大変な工夫と努力で創り上げる、匠の特殊メイクや特撮が凄く凄く大好きでした😍🎶

やがで革新的なCGが台頭すると、昔ながらの特殊メイクや特撮の仕事が減り、匠たちの仕事を奪ってしまうとは…

『ジュラシック・パーク』におけるフィル・ティペットとデニス・ミューレンの確執は、知らなかったので大変驚きました。これほどショックなことはないですよね😰

あれほどの天才ロブ・ボッティンも、今は映画のお仕事してないようですし😱

ところで、僕はCGがあまり好きではありません😥

制作時間を削り、思い通りの映像を量産できるCGは素晴らしいと思いますが、次第に同じようなデジタル映像効果に目が慣れてしまって、「良く出来たCG映像」と思って無感動になってしまうのです😰ゴメンナサイ

昔ながらの、時間も手間も滅茶苦茶掛かる特殊メイクや特撮、アニマトロニクスの方が、生々しさや生命感や暖かみや個性があって僕は感動してしまうのです。

僕の主観でしかないですけど、CGは何だか映像が綺麗で整いすぎてて(心に引っ掛からない)、ちょっとは雑でノイズがあるアナログ特撮映像の方が僕は非常に落ち着くのです。

僕も素早い動きのCGヨーダは好きではないですw

『遊星からの物体X』のリブート版が失敗したのは、前作の良さ(生理的に嫌悪する気持ち悪さ)をCGで表現しきれなかったから、は同感です。

…と言っても、CGアーティストの方々は尊敬してますよ😓

ギレルモ・デル・トロ監督が、クリーチャーについて熱く愛情たっぷりに語っていましたが、良いモノを創ろうと拘る視点こそが一番大事だと思いますし、アーティストのみなさん、「紙粘土で、どんな未知なる怪物を創ろうか?」と楽しく試行錯誤する少年のような目で、お仕事をされているのが印象的でした😆

みなさんのお陰で映画は面白いのです‼️
どうもありがとうございます🙇‍♂️

(投稿できなかった過去レビュー)
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