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ミセス・クルナス vs. ジョージ・W・ブッシュの作品紹介

ミセス・クルナス vs. ジョージ・W・ブッシュのあらすじ

2001年9月11日に起きたアメリカ同時多発テロのひと月後。ドイツのブレーメンに暮らすトルコ移民のクルナス一家の長男ムラートが、旅先のパキスタンで“タリバン”の嫌疑をかけられ、キューバのグアンタナモ湾にある米軍基地の収容所に収監されてしまう。母ラビエは息子を救うため奔走するが、警察も行政も動いてくれない。藁にもすがる思いで、電話帳で見つけた人権派弁護士ベルンハルトの元を訪れたラビエは、アドバイスを受けアメリカ合衆国最高裁判所でブッシュ大統領を相手に訴訟を起こすことになる……。

ミセス・クルナス vs. ジョージ・W・ブッシュの監督

ミセス・クルナス vs. ジョージ・W・ブッシュの出演者

原題
Rabiye/Rabiye Kurnaz vs. George W. Bush
公式サイト
https://www.zaziefilms.com/kurnaz/
製作年
2022年
製作国
ドイツフランス
上映時間
119分
ジャンル
ドラマ
配給会社
ザジフィルムズ

『ミセス・クルナス vs. ジョージ・W・ブッシュ』に投稿された感想・評価

渋谷のマスコミ試写にて。

実話に基づく話。
日本で言うと北朝鮮の拉致問題とかが近そうなテーマ。

9.11のアメリカで起きた同時多発テロのすぐ後に、ドイツ在住のトルコ移民の息子が突然旅に出た後パキスタンで“タリバン”の嫌疑をかけられて捕まり、各地を転々としてキューバのグアンタナモ湾にある米軍基地に収監されてしまう。

9.11での出来事が念頭にあったりして、アメリカの国内情勢や政治、“疑い”に対しての嫌悪、国民感情、そして、外交、、、もろもろもが影響して無実のはずの息子を返してもらえない家族の、母親の長きに亘る奮闘を描く。

グアンタナモでは今もなお、同じような境遇で収監されてしまっている人がいるらしい。

“嫌疑”であり、あくまで疑いの範疇であるにも関わらず、人によっては身に覚えすらない疑いによって長きに亘り収監され、酷い目に遭っている。

アメリカの“テロに屈しない”という強い意志が逆に生んでしまっている影の部分のような話に感じる。

唐突に旅行に行くと1本の電話をよこして消えた息子。
そこから間もなく何かの容疑で海外で捕まったことを知る家族。

そこから警察、検察、弁護士、外務省、そして米国。
あらゆる人と手段を辿って、巻き込みながら何とか息子を取り戻そうとする母の奔走。

普段は冗談ばかり言ってる賑やかな母親。
しかし、まったくの無実で不当な扱いを受けながらなかなか戻ってこない理不尽さと苛立ち、、、。

あまりにも長く険しい道のりにその母親の気持ちすら挫けかける辛さ。

その過程で弁護士がとても親身になってくれて、光を見出す。
一方で“嫌疑”により向けられる心無い扱いもあったり。

この家族に起きている出来事を広めるために公の場に立ったり、ワシントンまで出向いたり。
ついには、当時の米国大統領“ジョージWブッシュ”を手続き上、訴えることになったり。

ただのドイツに住むトルコ移民系の主婦が、他国のトップに物申す事態にまで至る実話。

テロに対する感情や、国を跨いだ政治外交、その他もろもろの手続き、法律、、、。

ただただ息子の帰りを望んでいるだけなのに、得体の知れない大きなモノに飲み込まれていく様子がとても印象的。

母親のキャラクター的に笑えるシーンも散りばめられているが、テーマや背景がそんなモノなだけに、辛く苦しい戦いの日々の方が強めの作品。

どんどん進んでいくのは“時間”だけ、と言わんばかりに経過日数が進んでいくのもなかなかジリジリと切なさを募らす。

コメディ要素もありながら、世界的に根深い人間の尊厳に関わる問題に切り込む実話ベースの物語。

※24年3月、映画オススメブログ、始めました。
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『matchypotterと映画の秘宝』
https://matchypotter.com/
作品単発のレビューはここでやっているので、こちらは企画記事メインに挑戦したいと思います。
皆さん、時間がある時にでも見に来てください。
(まだ始めたばかりでお粗末が過ぎるブログですが)
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ワンコ

ワンコの感想・評価

5.0
【客観的に考えられますか?と問いかけられているような気がする作品】

主人公ラビエ・クルナスの明るく、基本的には前向きな人柄からなのか、重いテーマを扱っているけれども、どこかコメディ感もあって、最初は面食らった感じがした。

ただ、物語が進行するうちに、これも実はよく考えるきっかけをくれた気がする。

この映画「クルナスvs.ブッシュ」は、あなたは客観的に、そして、俯瞰して考えることが出来ますかと問いかけているような作品だ。

2022年ベルリン国際映画祭主演俳優と脚本賞で銀熊二冠に輝いた作品だが、受賞理由はよく分かる気がする。

「マリウポリの20日間」と「人間の境界」を観て、上映館はかなり少ないが時間が許す人にはこれも観て欲しい。

そして出来れば考えて欲しい。

アメリカの同時多発テロの後、ヨーロッパで何が起こっていたのか。
グァンタナモとは何なのか。

中東から移民を受け入れていたEU(欧州連合)で、イスラム勢力のテロに怯え排斥する人々が増えていったこと。
アイデンティティを喪失する移民の若者。
後手後手に回る政府。

こうして複雑化した状況は、後に単発的なテロのみならず、ヨーロッパから多くの若者がISISに参加する理由にもなったはずだ。

この作品は、描かれた状況の後、何が起きたか考えて欲しいと言っているのではないのか。

(以下ネタバレ)

映画の終盤の場面、弁護士ベルンハルト・ドッケとの会見に行かなかったラビエ。
その後、ムラートはソーシャルワーカーとして働いているとのテロップが流れる。

ラビエの行動は、本当は静かに暮らしたかっただけという気持ちや、移民として暮らすドイツで目立つ行動をして事を荒立てたくないという清貧な気持ちからだったんじゃないかと強く思う。

きっと今も、こうして背中を丸め息をひそめるようにして暮らさなくてはならない移民はきっと多いのだ。

バイデン大統領が、ついこの間、岸田首相をあれほど歓待したのに、5月1日には日本は排外的だと話していた。

メルケル元ドイツ首相は、様々な制約がありながらも多くの移民を受け入れようとしてきた。

だが、EUで移民排斥の動きは止まらず、ならずもの国家のつけ入る隙になっていることは確かだ。

映画「人間の境界」で描かれたルカシェンコの暴挙は、その例だ。

将来の不安定要素にならないように祈るばかりだ。

ラビエの明るさに救われる一方で、とても考えさせられる映画だった。
上映館も少ないので、この映画の存在すら知らない人の方が多いと思う。それは、あたかもこの事件そのものを表しているかのようだ。

気が滅入るような悲惨な物語にも拘らず、この映画を最後まで目を逸らさずに観ることができたのは、ドイツの人気コメディエンヌ 、メルテム・カプタンが演じた悲劇の母親ラビエと人権派のドイツ人弁護士ベルンハルトとの間のどことなくユーモラスなやり取りが、緊張感あふれる展開の中の緩衝材となり、まさかの〝異色のバディムービー〟となっているからだろう

2001年9月11日(9.11)に起きたアメリカ同時多発テロのひと月後。ドイツのブレーメンで平穏に暮らすトルコ移民のクルナス一家。だが、ある日19歳の長男クルナスが、旅先のパキスタンで〝タリバン〟の嫌疑をかけられ、キューバのグアンタナモ湾にある米軍基地の収容所に収監されてしまう。母ラビエは息子を救うため奔走するが、警察も行政も動いてくれない。藁にもすがる思いで、電話帳で見つけた人権派弁護士ベルンハルトの元を訪れたラビエは、アドバイスを受けアメリカ合衆国最高裁判所でブッシュ大統領を相手に訴訟を起こすことになる……。

主人公のラビエは、一癖も二癖もある天真爛漫なキャラクターで、例えるならトルコ系〝肝っ玉母さん〟😅

いつも元気で時に厚かましいが、愛する息子を思う気持ちは万国共通だろう。一方、弁護士のベルンハルトは、几帳面で責任感溢れるいかにもドイツ人という感じ(アンコンシャスバイアスの塊😅)の人権派。

国を跨いだ奪還に向けて、各所と調整を図り慎重にハンドルを切るベルンハルトに対して、車の運転同様にアクセルを思いっきり踏み込むラビエの姿は、昔見たジュリア・ロバーツの「エリン・ブロコビッチ」の中での弁護士との関係を彷彿させる。

愛する息子を取り返すため、トルコ移民の母親が、アメリカ合衆国大統領ジョージ・W・ブッシュに戦いを挑む。



〈余談ですが〉
本作で息子が収容されたグアンタナモがどんな所であったかについては、2007年に日本でも公開された「グアンタナモ、僕達が見た真実」や2021年公開の「モーリタニアン 黒塗りの記録」に詳しい。

また、劇中でもテレビニュースとして流れていたが、イラク戦争中、アブグレイブ刑務所で米軍兵たちが繰り広げた捕虜虐待は、非人道的などという生ぬるい言葉では語り尽くせない〝鬼畜の行為〟で2023年に日本でも公開された「カード・カウンター」の中でも描かれている。

更に9.11以降のアメリカのマスコミの論調や国民の世論、ブッシュ大統領の対テロ政策の裏側については「記者たち 衝撃と畏怖の真実」や「バイス」なども是非見て頂きたい。

記憶が正確でないので、間違っているかもしれないが、本作の中で、あるアメリカ人記者が、ラビエに対して〝あなたの事は気の毒だが、テロリストにも人権は必要だと思うか?〟というニュアンスの質問をしていたように思う。

この記者の質問は、当時のアメリカ人(全員ではないが)の本音を代弁しているようにも思えた。〝大義(アメリカの正義)の為には、多少の誤認逮捕や長期拘束は、仕方がない〟。

これに対して弁護士のベルンハルトは、毅然としてこう言うのだ〝それとこれとは別の問題だ〟。

知らなければならないのに、知らないことがまだまだたくさんあるという事を改めて思い知らされた映画だった。


※劇中の台詞など、記憶が曖昧な為、一部正確でないことをお許しください😅

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