しらすごはん

私の親友、アンネ・フランクのしらすごはんのレビュー・感想・評価

3.6

Netflixオリジナル作品。

こんな歴史の秘話があったのですね。

実話に基づく物語です。

アンネ・フランクとハンナ・ゴスラーの友情と、ホロコーストの実態が、ハンナ・ゴスラーの視点から描かれます。

ハンナの人生も壮絶でしたね。

賢い魅力的な人物です。

ハンナ・ゴスラーは、オランダでは著名な方なのでしょうか。


1942年のアムステルダム、
ナチスドイツ占領下でも、アンネとハンナにとっては幸せな時代と言えるかも。

明るくおしゃべりなアンネと、アンネに振り回されているハンナ。

今作は、この幸せな時代と、ベルゲン・ベルゼン強制収容所の場面が交互に挿入されていきます。

カラフルなアムステルダム時代とは対照的に、ベルゲン・ベルゼン収容所は煤けた灰色の世界です。

ハンナは、幼い妹の面倒をみながら、かろうじて収容所内で生き延びています。

ハンナがいたのは、収容所のなかでも比較的ましな区画でした。

ハンナの家族は、ドイツ人の戦争捕虜との交換要員として温存されたため。

(そんな事実があったことを今作で初めて知りました)

(映画内では説明されませんが、ハンナの家族がパラグアイのパスポートを持っていたとのこと)

比較的ましとはいえ、命の危険に晒される環境であることは間違いありません。

そんな折、収容所での点呼の時、ハンナの耳に、アンネがハンナを呼ぶ口笛が聞こえてきます。

喧嘩別れをしてからずっと会うことのなかった2人でした。

ハンナは、アンネの家族はスイスに逃れられたと思っていましたが、隣りのさらに劣悪なバラックにアンネはいるかもしれない。

監視の目を潜り抜けて、ハンナはなんとかアンネと再会できました。

ところが、アンネの運命はご存じの通り。

悲しい結末が待っています…

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