Melko

水玉の幻想のMelkoのレビュー・感想・評価

水玉の幻想(1948年製作の映画)
3.6
ガラス職人の束の間の妄想というところか。

原題はInspirace(インスピレーション)
水玉の幻想とは…誰が訳したか、なかなか粋かもしれない

冒頭
「この映画を、硬い素材であるチェコガラスをおとぎ話の魔法のようなイメージに変える人へ捧げます」
とのメッセージ

その通りに、ガラス細工が織りなすファンタジーショート
ガラスのストップモーションなんて、初めて見たかも!
私が見ている、動いてる絵はガラスでできてるんですか?!って思わず画面に聞いてしまいそうなぐらい、なかなかな動きの滑らかさ

子供の頃にこの作品を見てたら、空想の幅も世界観ももっと広がってただろうなぁと思った。バレリーナにピエロと、人型のガラスも出てくるけど、表情はないしあっても遠目で見えない
その代わりに全身を使って感情を表現している

ガラスのコンテンポラリーダンスって感じだった

雨の雫=水玉に映る画がアップになると…のカット、どうやって撮ってるんだろう…

75年前の作品だって…
普通に今の時代の教育テレビとかで流れてても何の違和感もないぐらいのクオリティ
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