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TAR/ターのliamのレビュー・感想・評価

TAR/ター(2022年製作の映画)
3.7

監督は「リトル・チルドレン」のトッド・フィールド。出演は「ギレルモ・デル・トロのピノッキオ」のケイト・ブランシェット、「イノセント」のノエミ・メルラン、「ザ・コントラクター」のニーナ・ホス、「クルエラ」のマーク・ストロングなど。

ドイツの有名オーケストラで、女性としてはじめて首席指揮者に任命されたリディア・ター。天才的能力とたぐいまれなプロデュース力で、その地位を築いた彼女だったが、いまはマーラーの交響曲第5番の演奏と録音のプレッシャーと、新曲の創作に苦しんでいた。そんなある時、かつて彼女が指導した若手指揮者の訃報が入り、ある疑惑をかけられたターは追い詰められていく。

天才的で尊敬される存在のター。最初は彼女の存在の凄さが際立っているが、物語が進むにつれてその皮が剥がれていく。

絶対的な権力を持ち周囲を利用しながら頂点に上り詰めていったターだが、最後には全てをなくして底に落ちてしまう。
また気づくのは難しいが、よく見ると分かるみたいなシーンもあり最後までじっくり観る必要がある。

こういった映画の感想を書くのは難しいが、凄い映画だなとは思った。

それにてもケイト・ブランシェットの演技はすごかった。映画としても引き込まれたが、彼女の演技に特に引き込まれた。

ケイト・ブランシェットに引き込まれた映画。
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