おもしろさ予想以上!
2019年4月15日、夕方に火災発生。
パリのノートルダム大聖堂が大炎上しました。
日本でも、繰り返し報道されたからよく覚えてます。
闇夜にゴシック建築の塔が燃えている映像は、インパクトありました。
それから数年で、ジャン=ジャック・アノー監督(『スタリーングラード』はめちゃくちゃ好き)が、大聖堂の火災の実態と、消防士達の活躍をドラマチックに撮っています。
見所満載。
火災の迫力シーンがどこまでが当時の画像なのか、特撮なのか、セットなのか区別がつかない。
すご〜い。
普通に観ても素晴らしかったけど、IMAX仕様になっているそう。
画質が荒いTV画は、当時の映像だとしても、上方からの鮮明な映像はいったいどっち。
「SNSで呼びかけて、当時の動画や写真を集めた」ってチラシに書いてありました。
ノートルダム大聖堂はまさしくパリの象徴なんですね。
年間1300万人が観光に訪れるという。
ナポレオンの戴冠式もここで行なわれた。
パリから〇〇キロを示す基準点が、ノートルダム大聖堂になっているとのこと。
冒頭で、大聖堂の威容を一通り様々な角度から見せてくれました。
観光客が普段は見られないようなところも親切に紹介してくれます。
それを堪能した後、ディザスター映画が始まる。
お仕事映画としても観ました。
誰も体験したことのない未曾有の危機。
ノートルダム大聖堂崩壊を救おうと、関係者が皆あたふたする。
観光客はすぐ外に出せたけれど、聖遺物などは残されたまま。
イバラの冠とか、十字架の破片などの聖遺物は、キリスト教信者にとっては、命をかけても失いたくないもの。
パリ中心にあるから、道は狭いし、渋滞はするはで、消防車がなかなか大聖堂までたどりつけない。
パリの消防士って、軍隊と同じ。
誰が指揮するのか、結構うるさい。
最終的に、下士官級の人物の現場判断が功を奏して、大聖堂の崩壊をまぬがれたっていうふうに描かれる。
感動に寄せすぎエピソードや盛り上げようとする音楽はちょっとうるさかったかなぁ。
それでも、満足度高い作品でした。
一見の価値あり。
実物の大聖堂の再公開は、2024年12月だとか。
死ぬまでに本物もみて観たいです!