ともぞう

生きる LIVINGのともぞうのレビュー・感想・評価

生きる LIVING(2022年製作の映画)
4.0
黒澤明の名作「生きる」をかなり忠実にリメイク。イギリスが舞台ということもあり、オリジナル版よりスタイリッシュに。オリジナル版には存在しなかった新入社員がいて、彼に手紙を渡して想いを託すシーンがあり、充実した人生を生きることとその思いを繋いでいくこともテーマにしているように感じた。名作のリメイクはイマイチになることも多いが、この作品は成功していると思う。

〈あらすじ〉
1953年、第2次世界大戦後のイギリス・ロンドン。役所の市民課に勤めるウィリアムズ(ビル・ナイ)は、仕事一筋で生きてきた。いわゆるお堅い英国紳士である彼は仕事場では部下に煙たがられ、家では孤独を感じる日々を過ごしており、自分の人生を空虚で無意味なものだと感じていた。ある日、ウィリアムズは医師から癌で余命半年であることを告げられる。最期が近いことを知った彼はこれまでの味気ない人生を見つめ直し、残された日々を大切に過ごして充実した人生にしたいと決意する。やがて、彼の変化は無関心だった周囲の人々をも変えていく。
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