『生きる LIVING』(2023)
原題:Living
1953年、第2次世界大戦後のロンドン。仕事一筋に生きてきた公務員ウィリアムズは、自分の人生を空虚で無意味なものと感じていた。そんなある日、彼はガンに冒されていることがわかり、医師から余命半年と宣告される。手遅れになる前に充実した人生を手に入れたいと考えたウィリアムズは、仕事を放棄し、海辺のリゾート地で酒を飲んで馬鹿騒ぎするも満たされない。ロンドンへ戻った彼はかつての部下マーガレットと再会し、バイタリティに溢れる彼女と過ごす中で、自分も新しい一歩を踏み出すことを決意する。(映画.comより引用)
黒澤明映画通過済み。
日本の縦割り行政や閉鎖的なコミュニティ、薄暗さを最大限に表現した黒澤明はやはり偉大だったと実感。
私事ですが、4月で部署が変わり、まだ慣れない場所で若干空回りはじめた時期です空回ろうがもうちょい頑張ろうと後押ししてくれました。
そして、The Rowan Treeを酒場でウィリアムズが歌うシーンがいちばん好き。
ラストの劇伴はレイフ・ヴォーン・ウィリアムズの「トマスタリスの主題による幻想曲」。私はこれを聞くと、同作曲家とイギリスを真っ先に思い浮かべるし、高校の時とんでもなく聞いていた(Twitterで某指揮者にディスカッションしに行ってた黒歴史すらある笑)ので、鳥肌が立ちました。
これを最後に仕掛ける圧倒的なセンスに脱帽。
2024-222