みやもん

すずめの戸締まりのみやもんのネタバレレビュー・内容・結末

すずめの戸締まり(2022年製作の映画)
3.6

このレビューはネタバレを含みます

映像の美しさ、細かい描き込み、音楽との調和のセンスと考察したくなる世界観構成、伏線の置き方、新海誠作品だなぁーーーーーを感じて面白かった。映像作品として惹き込まれる引力があるよね、とにかく綺麗。
あとなんというか、不穏な空気の演出が本当に上手いな…。

1回目観た時はダイジンが「すずめの子になれなかった」と言ってまた要石(=人身御供じゃん…)に戻る道しか無いのが容赦なさすぎて辛………というなんとも言えない気持ちになったのだけれど、「要石はもとは人間だった」の仮説とビジュアルに感情移入してしまっただけで「神様を祀り直した」って考えたら個人的には納得できたし私はそう思っとこと思ってます。

それから、主演の2人の演技に所々違和感があったのも正直なところ。
十分上手だなとは思うけれど新海誠の描くキャラクターが繊細で「描かれすぎてる」から、演技の出力がずれるとなんとも、もったいなくて……。

地震や震災をテーマにしてるしリアルな描写が多いから(単純に怖いし)賛否ある作品なんだろうけど、自然への「畏怖」と、当たり前と思わず毎日を大切に生きること……最後の草太の祈りの言葉は好きだったので覚えておきたいですね。

あと芹澤、好きだ。お前は1番幸せになれ。
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