sumicco

エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンスのsumiccoのレビュー・感想・評価

3.9
観てわかりました。

この映画の評価が
人によって大きく分かれる理由が。

アカデミー賞を受賞した理由も
酷評される理由も
どちらも想像できる不思議な一本(笑)


一言にまとめると
タイトルのとおり

”あらゆることが、あらゆる場所で、同時に”

喩えるなら
マレーシアで仕事をしているあたしと
日本で専業主婦をしているあたし
ヨーロッパで吟遊詩人なあたしもいれば
中華街でちまきをせっせと作るあたし
足の代わりに車輪がついているあたしや
言葉は話さない代わりによだれで交信するあたしなど

思いつく限りの
いや
想像すらも遥かに超えるあたしが
別次元には無数に存在していて

別次元の自分と入れ替わるぐらいの設定なら
これまでにも何度か観たことがありますけど
それを同時に体験するというカオスは初(笑)


また
分岐点のそれぞれで人生は大きく変わるけれど
そのどれを選んでいたとしても
得るものはなにかしらあって
それに魅力や使い道を見出すかは自分次第、

というメッセージ性も好きです。


でもとにかく
場面も行ったり来たりの繰り返しですし
それぞれの場面で登場する人物も重複しますし
さらに
次元ジャンプのための条件に
”思いもつかないような奇妙なことをする”
というカオス盛りがあるので(笑)

一つ一つを細かく噛もうとしたら
咀嚼過多でアゴ疲労。

個人的には
観てよかったと思いますが
人には勧めないかもです(笑)
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