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バッドガイズのEDDIEのレビュー・感想・評価

バッドガイズ(2022年製作の映画)
3.8
世間一般の固定観念は強い。
見た目や雰囲気で善人か悪人かの判断をされてしまう。
ちょっとのきっかけで良くも悪くも転ぶ。
「あんな良い人が犯罪なんて信じられません」
事件後のインタビューでよくある回答。
イメージでの判断がいかに無意味か上手く風刺した作品。

昨年劇場で観ようとしていて見逃した作品。
『バッドガイズ』なんて似たタイトルありすぎなんですが、良作でしたね。
可愛らしい動物のキャラクターを比喩的にあてがって、あくまで映し出しているのは人間社会。
泥棒をするいわゆるバッドガイズは狼、蛇、ピラニア、鮫、タランチュラと世間一般には忌み嫌われる動物。
ほか、知事のダイアン・フォクシントンがキツネ、マーマレード教授がモルモットで、他の登場人物はほぼ人間なんですよね、この映画。
だから世間一般の良いイメージ、悪いイメージってのを表現するのにうってつけで、なんならアニメだからこそ違和感なく描けるというもの。
実にお見事でした。

最後の最後にあるキャラが裏切るように見せるのですが、その後の展開は裏の裏をかかれて気持ちよかったですね。
サム・ロックウェルやオークワフィナも好きなんですが、アニメ映画は基本的に吹替で見る派なので、吹替版で鑑賞。
くたびれた感じの安田顕が良かったですね。

〈キャスト(声の出演)〉
ミスター・ウルフ(サム・ロックウェル/尾上松也)
スネーク(マーク・マロン/安田顕)
ピラニア(アンソニー・ラモス/河合郁人)
シャーク(クレイグ・ロビンソン/長田庄平)
タランチュラ(オークワフィナ/ファーストサマーウイカ)
ダイアン・フォクシントン(ザジー・ビーツ/甲斐田裕子)
マーマレード教授(リチャード・アイオアディ/山口勝平)
署長(アレックス・ボースタイン/斉藤貴美子)
ティファニー(リリー・シン/高橋真麻)

※2023年自宅鑑賞27本目
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