タッくん弐

サバカン SABAKANのタッくん弐のレビュー・感想・評価

サバカン SABAKAN(2022年製作の映画)
4.0
登場人物の素朴さがよい

和製スタンド・バイ・ミーとも言える少年期の夏の物語、今年の暑かった夏を締め括るにはちょうどよろしい鑑賞と思われます

都会で決して味わえぬ自然との触れ合いや季節の表情、子供の視点で描かれる地方ならではの空気感

ベタベタ過ぎるといえば過ぎますが昨今の屈折した世の中、このぐらい実直な創りである必要性

ロードムービーでもありますし、たった1日の経験でも成長を思わせるいわば井上陽水でいうところ少年時代

一服の清涼飲料水のような清々しさで、大して変わらず大人になったことを肯定してもらったようなそんな爽やか気分

ちなみに小生の今年の夏は千葉の海に男性3名で向かい、水着姿の異性を眺めて悦に浸る会へ参加し喜ぶといったもの

ついでに地元の海産を食しまるで優雅な旅サラダ、神田正輝の司会っぷりを彷彿させる淡々とした夏でございました

しかし大変な酷暑であった今年、心に残ったのは何歳になっても小生を得体の知れない衝動に駆らせるこの季節の存在感

家でピクミン4ばっかりやってたというに太陽に照らされた瞬間、BGMは安室奈美恵with超猿軍団『太陽のseason』爆音

色々と外国のワケわからん音楽やアングラなジャンルを聴き漁っていた頃がありますが結論からすれば安室ちゃんだけ居ればそれで全然いいナと

我々が聴くべきは今こそ回帰、ユーロビートを中心としたTKサウンドなのではないかと再認識した次第です

まだこの輝きの季節が終わってないと信じているのは小生だけではないと存じます

明日、旧加勢大周のコスプレして湘南で待ってる

ときめきが消せやしない
いま、あなたに伝えたい
タッくん弐

タッくん弐