1956年、シカゴの紳士服店での出来事。
その店はギャング御用達で何やら文書による情報交換も行われているらしい。
ある夜、大ボスの息子が何者かに追われ撃たれた状態で店に逃げ込んでくる。どうやら密告者がいてその証拠を携えているようなのだが…
なかなかに良く出来た、紳士服店の中だけで進行するワンシチュエーションサスペンスでした。
最初は紳士服の仕立て方を延々と説明され寝てしまうかと思ったのですが、事が起こってからはグイグイと引き込まれていきます。
最初は生真面目な英国紳士のマーク・ライランスさんですが、話が進むに連れ悪者顔に見えてくる演技は流石です。
登場人物が少なく、反則技（いきなり知らない人が出てきたり）も無いのでミステリーとしては分かり易い方で、終盤にちゃんと説明もしてくれるのでスッキリします。
最後のひとくだりは蛇足だったよね、仕立て屋さん。
おっと失礼、裁断師でしたね。
