このレビューはネタバレを含みます
世の中には、この母と娘の歪みを
「わかる」と胸をひりつかせながら
深く頷く人もいるだろうし、
「わからなくもない」「まぁ、あるよね」
と苦笑いする人もいるだろうし、
「ふーん」と思いつつ自分事としては
ピンとこない人もいるだろうけど
もしかしたら今まで思っていたよりも
多くの人々が「わかる」と頷いている
のかもしれないと思った
それにしても、その歪みを
こんなに繊細にリアルに切り取った
フィルムを観たことがなかったので
私はこの後何度も何度も
繰り返しじっくりと鑑賞し続けて
しまうと思われる
特に、この終わり方と言ったら…
「私はどっちだろう」
「命を繋いでくれてありがとう」
含みがあり過ぎてこわすぎる
未来暗示しか感じられなかった
(繰り返し観るうちに、見えるものが
変わってくるだろうか)