ことのは

サンクチュアリ -聖域-のことのはのレビュー・感想・評価

サンクチュアリ -聖域-(2023年製作のドラマ)
3.5
【NETFLIXオリジナルシリーズ】

荒くれ者の男が相撲部屋に入って力士へと登り詰めていくお話。

せっかくNETFLIX再開したし、どんなもんだろう?と観出したらノンストップで観てしまった。

角界の裏側を覗き見るような、八百長やら陰謀やらほんとかどうか知らないけど、見応えのあるサスペンス・アクション映画のようだった。

取組=割(わり)のシーンは、最近劇場で観た『クリード』を彷彿させるような迫力。

そしてこの作品、俳優陣が素晴らしすぎる。

主演の荒くれ者力士に一ノ瀬ワタル。
知らない俳優さんだったけど、とにかくすごい迫力。
親方のピエール瀧も、もはや電気グルーヴのミュージシャンのイメージはなく俳優として覚醒(別にかけてるわけじゃない)している。
染谷将太は、力士の役は無理があるだろう笑と思ってたら、なるほど呼出として生きる道を選ぶという巧みさ。
部屋を支える女将さんの小雪も、たまに出てきて絵が引き締まる存在感。
岸谷五朗に仙道敦子という、一世を風靡したトレンディドラマ俳優の迫力の演技。
他の力士役の人たちも、俳優さんだよね?というくらい力士にしか見えなかった。
母親役の余貴美子の凄まじい毒親感に、寝たきりの父親役のきたろうの哀愁。

1日で一気観してしまう魅力に、民放では決してマネできないNETFLIXドラマの底力をまじまじと見せ付けられた。
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