私の祖父も父親も好角家だったので、幼少期に千代の富士の最強時代を小中学生の頃は若貴兄弟や曙(チャド)の若手時代から全盛期を見ていたので人並み以上に相撲熱はあったタイプ。
格闘の才覚はあるが父親の事業の失敗により素行が悪くなっていた主人公が、相撲部屋にスカウトされ力士の道へ。
傲岸不遜に振る舞い、特にやる気もなかったのだが、父親の入院費の工面に駆られたり才能だけでやってきて鼻っ柱を折られてからの奮起が見もの。
元小結だったが膝の負傷により幕下に陥落していた猿谷の主人公に対する寡黙で厳しくも一目を置く姿が実に魅力的。
おじさん世代にとってのコメディレジェンドであるきたろうや松尾スズキの演技も素晴らしかったが、才能の欠けらもないが相撲愛に溢れる清水役の染谷将太の脇役としての存在感がMVP。