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サンクチュアリ -聖域-のSSDDのレビュー・感想・評価

サンクチュアリ -聖域-(2023年製作のドラマ)
4.5
■概要
北九州に住む柔道で何度も優勝経験を持つ青年は家庭環境のせいもあり、不良となり腐っていた。
以前からスカウトが来ていた相撲に対して、金儲けを目的に始めるが…1,500年の歴史の中、72人しか横綱が排出されてこなった異様な世界。異常な世界に飲み込まれていく…。

■感想(ネタバレなし)
観るにあたって相撲に対する知識も浅くさほど興味がなかったが角界の闇が描かれるという内容と、角界を壊すような異常な型破りの主人公に興味を持ったため視聴。

コンプライアンスという言葉が何度も出てくるが、それの一線を軽々と越える日常的な汚い言葉と暴力の世界。

きついしごきにいじめ、嫉妬、妬み、嫌がらせ、タニマチ(パトロン)との歪な関係など…格式や礼節など古いものを守ることと悪き風習までも継承されている。

未だ女人禁制を謳うことで偏った思想になりやすいというか、職場が片方だけの性別だと歪んだ思考が生まれやすい。
同調圧力や集団意識が飛躍的に伸びるせいだろう。

そんな中、横綱になるにはあまりにも少数の狭き門であり、なろうとしてなれるものでもない。その誕生や活躍を目にしたいと大衆から支持されてきたということなのだろう。

どこまでが風刺であり、現実と離れているかわからないがセンセーショナルでショッキングな作品に仕上がっている上で、スポーツ物として出来上がっている。

高評価も頷ける没入感があり、不快と痛快のバランスが調整されてある作品で、次期も楽しみです。

ネタバレ感想はそれぞれエピソードコメント入れたから割愛。
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