真世紀

心霊マスターテープの真世紀のレビュー・感想・評価

心霊マスターテープ(2020年製作のドラマ)
3.8
3作目の評判がいいので、オール・オア・ナッシングのA型気質ゆえに、遡って1作目から観始める。基本、連ドラ最後まで観るの苦手な自分(ついつい一時間ちょいから二時間強以内に終わる映画を優先しちゃうので)が珍しく完走する。ま、一本25分全六話というシリーズだけどさ。

心霊ドキュメントの祖として、一般映画の監督として活躍する今もこのジャンルに関わり続ける中村義洋監督(「ほんとにあった! 呪いのビデオ」初期の演出・構成。あのナレーションはその後も担当)への取材中、中村監督から、「観てはいないけれど、自分よりはやく、80年代に関西で『知られざる心霊世界』なるビデオが制作されていた」との証言が。その実在を探るべく、心霊ドキュメント作家の皆さんが協力。エンタメ~テレサイドからの提案で女性アシスタントもつけられる。いよいよその映像の一部を入手した彼らだが、仲間たちが取材時などに回す映像にビデオカメラを構えた謎の男が映り込むようになる。

自分は残念ながら低予算心霊映像系はつまむぐらいしか手を出しておらず、大半の方々とははじめまして状態。だけど、それでも数本観た「心霊パンデミック」から徳丸大介さん、金井倫子さん参戦しているのをみて、テンションあがったからこのジャンルあらかた手を出している人にはたまらんだろうなぁ。なお、自分的には「新耳袋殴り込み」シリーズのギンティ小林さんあたりも参戦してほしかったところ。

ビデオのみならず関係者、撮影現場(監視カメラが内側に向けられた廃屋!)の捜索で徐々に明らかになる「事実」など、やはり観ていて楽しい。キーアイデアもなかなか、狂っていて楽しかった。引き続き、「同2念写」も手を出したい。
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