映画の公開前にテレビドラマ版を一気に鑑賞。ジョジョ本編は8部まで、スピンオフの本作の原作も単行本になっている話は全部読んでいる状態での感想になる。岸辺露伴の癖のあるキャラクターと台詞回しを実写化すると舞台的なデフォルメ感が出て現実感に欠けるというのが第一印象。ただ、数話連続で見ているうちに高橋一生の演じる露伴がビジュアルやエキセントリックさも本当に露伴のように自然に見えてきたのが不思議。ジョジョ本編からのスタンドの概念は引き継がず、特殊能力「ギフト」としてヘブンズ・ドアーの能力が使える設定もご都合主義かつ原作ファンとしては残念だが、尺の都合と実写であることを考えると悪くない改変なのかも。ストーリーは『世にも奇妙な物語』風で純粋に展開とオチが気になり楽しめる。原作を読んだのがかなり前なのでぼんやりとしかストーリーを覚えていないことや改変が入っていることも功を奏した。原作を知っているから岸辺露伴の人となりやスタンド能力のを詳細を説明されなくても脳内補完できてストーリーに集中できたが、原作を知らない人がこのドラマで岸辺露伴を初めて知ってもこの作品を楽しめるのかは心配。他の人の感想を見るにどうもちゃんと楽しめているようで嬉しい。
