80年代後半から90年代にかけての嫌な空気感。
折に触れ当時の嫌な事件のニュース映像が挟まれ、「6歳のぼくが大人になるまで」での、テレビゲームの変遷をみせることで時代の流れを意識させるような作りを思い出したりもした。関係ないけど。
短編をサクサク見せていく感じのフォーマットがまず良い。3時間の映画と言われると身構えるし。
「屋敷女」もかくやな残酷シーンとかは流石に心が削られるけど、それもやはりNetflixでこそ。
「クリーピー」とか「葛城事件」でもあったけど、あきらかに自然法理に反する「急激な陽光の減衰」が始まると、分かっていてもワクワクしてしまう。嫌なワクワク。
産業界の要請でほぼモンスタームービーとして消費されてしまった感のある呪怨シリーズを再び「あっち側」の映画として再定義したような、しっかりと人間が怖い良作だった。