Nagaki

ミセン-未生-のNagakiのレビュー・感想・評価

ミセン-未生-(2014年製作のドラマ)
4.8
また大好きなドラマが増えました、、

Filmarksが載せているドラマのあらすじの中で、たぶん「ミセン」のあらすじが、ダントツで一番アツい気がする。

(うわー!なんでまたあらすじ消されちゃってるの、、😭)※2024年1月現在

Filmarksのあらすじが、このドラマ全てを物語っています、、!読んでるだけでジーンと心にくる。
「ミセン」気になっている方はぜひ読んでください!!!


それと、ごめんなさい😅
レビューがものすごく長くなってしまいました↓🙇‍♂️



このドラマは、本当に自分の人生に残る台詞が沢山ありました、、
好きな台詞はメモしちゃうくらいです🤭


OSTも大好きです。
Spotifyに入ってる「ミセン」のアルバムを毎回バイト終わりに聞いてます☺️

プレミアムプランじゃないので、スキップ回数は限られてますが、

バイト上手くいかなかった帰り道に、
ドラマ内でも仕事帰りや、夕方の屋上でよく流れてた
「Tomorrow 」
「Living a Lonely life」
「Tears」
「One day」
が流れてくると、本当に自分が「ミセン」の登場人物になった気分になります^_^
明日も頑張ろうって思えます

さらに主題歌の「Fly」が流れてくると、今日一日を締めくくるエンディングって感じで、
なおさら、今日も一日頑張ったな〜って思わせてくれます


たぶん、自分が就職した時、仕事で悩んだ時、退職する時にまた見返すんだろうな〜って思います。

自分の人生に欠かせないドラマになりそうです、、!






以下、ネタバレ↓

ザ・ヒューマンドラマって感じで、台詞も哲学的なものが多く、心にジーンと染みる場面が沢山あった、、


特に、第6局はとても心に響きました。

ワン社と10年の仲の取引先の会社は、取引相手が、自信なさげで弱気なパク代理ということで、7回も納品を遅らせていたことが発覚。

そのことで、ワン社の幹部たちが総動員で会議をする。そこにパク代理とチャングレも同席。

パク代理はそこで詳細説明をしようとするが、取引先の会社を心配してしまう。「自分のせいで、10年の関係を壊してしまうのではないか」と心配してしまう。

そこで、隣で見ていたチャングレは、優しすぎるパク代理に参考資料と言ってメモを渡す。
 
 “無責任になってください”

チャングレは、ワン社と取引先の会社どちらもは救えないから、パク代理が生きるために、無責任になって全てを話し、危険を棄てるのです、と伝えた。

このメモを見たパク代理は、全ての経緯を話した。しかし、
パク代理は責任を取った。自分に自信がなかったこと、7回の延納の対策を取らなかったこと、甘く見られてしまった自分のことに対して。
問題が起きたのは自分の責任だと、自分の殻を破った。

それを見たチャングレは、自分がパク代理にアドバイスだなんて、、と我に返り、自分の生意気さ、無責任さを実感。
囲碁(何かと向き合うこと)には、それぞれの戦い方があるのだと、悟った。


この回は気づいたら涙が流れてた。
んー、言葉にするのが難しいけれど、遠回りにヒューマンドラマ要素が伝わってきて、すごく心に響いた回だった、、😢



第7局のラストはびっくりした。というか、ドキッとした。笑

営業3課が進めようとしていた事業がボツになっちゃって、オ課長がその夜飲んだくれて、家に帰って来てトイレに駆け込むシーン。

オ課長がトイレで吐いてる(演技うますぎる)んだけど、そしたら、まさかの、オ課長がこっち見てきて、
「お前たちに酒の味が分かるか?どうなんだ」
って訴えかけてきた。笑

こっちは話しかけられると思ってもなかったから、オ課長がカメラ目線になった時、え!何?!ってドキッとした笑
こういう演出、すごく新鮮で面白かった。

オ課長が本当に現実にいるみたいに感じた瞬間だった。



ベッキが成長していく流れも良かったな〜

正社員の自分は、やりがいのある仕事を貰えず、上司ともギクシャクしている一方で、
契約社員のチャングレは、仕事を任され忙しくしていて、上司と一緒によく行動しているのを見て、

自分だけ上手くいっていないのが嫌で、モヤモヤして、転職も考えたが、
葛藤や失敗をして、上司の言葉を聞いて、同僚たちの一生懸命さを見て、自分の実力を痛感して、
自分の仕事、そしてチャングレのことを少しずつ受け入れていく流れが良かった。

第15局で、ベッキとグレが、試行錯誤して、靴下とパンツを、夜勤のサラリーマンたちに売って、2人で課題をクリアしたシーン。
それぞれが報告書を書き終えて、会社を出る時のタイミングが同じでバッタリ会った時、
まだ2人で飲む仲ではないけれど、ベッキが、チャングレを受け入れて、チャングレに、
「また明日(내일 봅시다)」
って言うんですよ!

この「また明日」って台詞、ベッキの上司のカン代理がよく言う台詞でもあるんですよね〜!

ベッキが、チャングレにこの一言をかけることで、上司に対しても、チャングレに対しても、以前のベッキとは異なり、心を開いて受け入れてるっていうのが伝わってきて、すごく良かった。


チャングレが誰かの言葉を思い出すっていうシーンが多かったんだけど、その思い出す言葉たちは、だいたい、オ課長か、プロ棋士を目指していた頃の師匠の言葉だった。
でも、チャングレと、ベッキがギクシャクしている間は、ベッキの言葉もよく思い出していた気がする。

ベッキもチャングレのことすごく意識してた。

言動が正反対で、分厚い壁がある関係性でギクシャクしてたけれど、
実はお互いがお互いの言動に敏感になっていて、よく記憶しているのも、すごく分かりみが深かった、、



ハン・ソンニュル氏は、正社員になってからは同期のムードメーカー的存在だったけれど、
彼の上司がかなり厄介で理不尽で、最終局まで苦しめられてたな〜、、
(最終話でまさかのオ・ジョンセがこの上司の浮気相手の夫役で登場!😂久しぶりに見た笑)

でも、インターン時代は、ハン・ソンニュル氏が、チャングレとプレゼンでペアを組んだ時、割と理不尽にチャングレに任せっぱなしで、
発表は任せて😉とか言っときながら、薬飲み忘れるわ、ガチガチに緊張しちゃうわで、彼もインターン時代は割と厄介だったんだよな〜、、🤔



営業3課チーム。最高でした

キム代理演じるキム・デミョン氏。見るの「賢い医師生活」以来で、その時よりもクマ感が増し増しだった🐻
声は相変わらず優しい、、好きです。

オ課長は、もう「ミセン」の主人公です。
最終局のラストのラストで、チャングレのお父さんのお葬式のシーンがパッと映った時、
私は見終わってエンドロールの写真見て余韻に浸っていたので、
「え?!なんでこのシーンに戻るんだ?!」って動揺しまくりました笑

そしたら、チャングレとぶつかった相手が、実は、部下のお葬式に来たオ課長だったんですよね😢

ラストにこのことが判明して、「ミセン」
は、
「チャングレが、どん底から努力して耐えて踏ん張って、勝つ!」
っていうドラマではなくて、

このドラマのスタートは、チャングレと同じく、オ課長もどん底にいて、

「この2人がどん底から、それぞれ努力と葛藤を繰り返し、踏ん張って勝つ!」という、2人が主人公のドラマだったことが判明。



そして、最終局ラストシーン。
ヨルダンの道なき砂漠に車を走らせる2人。

「道とは歩むものではなく、前へ進むためのものだ。前へ進めない道は道ではない。誰にでも道は開かれるが、全員が持てるわけではない。」

ここまでは、第1局冒頭でもチャングレが言っていました。

しかし、最終局では、この言葉に続きがありました。

「再び道だ。そして、僕は1人じゃない。」


第4局で、オ課長がチャングレに言った言葉。
「踏ん張った者が勝つ。いつか完全に生きられるからだ。知らないだろうが、囲碁にこんな用語がある。
”未生(ミセン)”、”完生(ワンセン)”
俺たちはまだ”未生”(弱い石)だ。」

人は、いつか”完生(ワンセン)”になることはできるのか、、?
というか、”完生(ワンセン)”になるって、具体的にどういうことなのか、、
人生は道の選択の連続。再び道、道、道、、

“未生(ミセン)”のままだとしても、一緒に耐えて踏ん張れる仲間がいるということが、「1人じゃない」ということが、何よりも人生において重要で、必要なことなのではないか、、

私はそう解釈しました!



人生のお勉強になる、素晴らしいドラマでした、、
カン・ハヌルのペンミのために予習しよう!ということで見始めましたが、本当に素敵なドラマでした、、


はい!長くなりました、、、
このドラマ、深すぎて、レビューを書いている間に、自分は哲学を勉強しているのか?と錯覚しそうになりました、、


最後まで読んでくださってありがとうございました!!!
Nagaki

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