Nagaki

ローマ帝国 カエサル:ローマ支配のNagakiのレビュー・感想・評価

4.0
「ブルータス、お前もか」って台詞の背景が細かく描かれていて、すごく勉強になった。

世界史選択じゃなくても今回は、
カエサル、クレオパトラ、ポンペイウス、ブルータスなと、、名前だけ知っている登場人物が多くかったから、その人の人生を詳しく見ることができて、知識深められて嬉しい✨




以下ネタバレ

第1話
ユリウス・カエサル!日本史選択だった私でも流石に聞いたことありました!😂でも、何した人かは全然知らず、、笑
その前に、ローマの文明ができたのはやはり、奴隷のお陰でもあるんだな、と複雑な気持ちになった。
ローマ帝国は支配を拡大していったけど、その土地の人々も支配して奴隷にする、、
そしてその土地の女はローマ兵にレイプされてるんだろうな、、
その奴隷は主に建築の重労働や、ローマ市民を楽しませる剣闘士として利用された。
そんな中、紀元前73年、逃亡奴隷で元剣闘士のスパルタクスが勢力を上げて、10万人の奴隷を率いて奴隷反乱を起こしていた。
ローマのカエサルと、上官マルクス・クラッススは3万5千人の兵を集めて、夜中にスパルタクスたちに突撃作戦を実行。
これもカエサルの意見で、この戦いに負けたらローマ帝国は崩壊するのに、彼は自分の意見を通した。めっちゃ勇敢!
ポンペイウス、嫌なやつだな、、横取り大好き人間。スパルタクスを殺したことを自分の手柄にして😠 ちょっと例え変だけど、M-1のかまいたちネタで、UFJ銀行をUSJって言い間違えちゃったのに、自分は最初からUFJと言ってたと一点張りする山内のキャラに似てる気がした笑
相手が何を言っても、そんなことあったっけ?っていう態度とって自分が最初から正しいって自分は絶対折れない感じ、、
クラッススとポンペイウスがバチバチ状態になって、話し合いが全然まとまらないという、もどかしい状態に。
途中、愛妻のコーネリアスも死んじゃうし、、
そこでカエサルは三頭政治を提案。自分が最高責任者コンスルになる、だけど、2人の法案を通すという、実際の権力者はクラッススとポンペイウス、、
三頭政治って名前は覚えていたけど、そういう内容だったのね!笑
家族を大切にしているカエサルが、代償としてポンペイウスに自分の娘ユリアを嫁がせるのはちょっとビビった。えー、家族大切にしてるはずなのに、そこは自分の意思を優先させるのね、、おじさんポンペイウスに娘嫁がせちゃうか、、🧐
でも、男尊女卑が顕著にある時代だから、しょうがないのかな、、
これは絶対うまくいかない予感しかない笑

第2話
紀元前59年、カエサルがコンサルに就任。歩兵だったカエサルが、ローマのトップに上り詰めた。しかし、約束のクラッススとポンペイウスの法案を通そうとしたが、元老院たちがそれを受け入れてくれないという事態が発生。コンスルの座を降ろされる危機に直面した。
カエサルは手を汚し、法案に反対した元老院たちを、、🩸😇その後、法案は強制的に可決されるようになるが、元老院たちのカエサルの評判は激落ち。
コンスルのカエサルは上流階級に上り詰め、豪華なパーティーを開くように。そこでカエサルはセルウィリアを愛人にする。
あと途中で、小さい男の子出てきたな〜って思ってたら、カエサルが名前聞いて「ブルータス」って答えた😱この子があの名言の子か、、!
そして、ポンペイウスとクラッススからコンスルの交代を求められてしまう。2人に捨てられたも同然の状態だった。
そんな中、セルウィリアの助言が。「地方に目をつけたらどうか。成功するかも。」
地位を守るには征服者になるしかない。そこでカエサルは、ローマ帝国の北西にあるガリア(GAUL)に目をつける。
元老院の承認なく他国を攻めるのは死に値する大罪だったが、カエサルは軍を率いてガリアへ向かった。
ここで既に感動✨ガリア遠征!歴史の教科書で見たことあるやつ!!
とにかく、カエサルは義理堅い人なのかなと感じた。約束をしたことは何としてでも守る、自分が決めたことは何としてもやり抜くという強い意志を感じた。
食料もローマの支援を断ち、征服したその地でやりくりしたのもすごい、、
ここでも征服した土地の女はレイプの対象になったことだろう、、
カエサルがガリアでの戦状をローマに報告したものをまとめたのが「ガリア戦記」か!三人称で自分のことを書くことで、より客観的にカエサルの栄光が表現され、市民から英雄的存在として見られた。
ガリア遠征の中には有力な騎兵隊長マルクス・アントニウスもいた。
一方その頃ローマでは、盟友カエサルの活躍を見て焦り、クラッススも遠征を決意。中東の王国パルティアに向かう。ポンペイウスには豊富な戦歴があり、カエサルには戦争勝利という国への功績がある。自分だけが武勲を持っていないことに焦りを感じていた。
財力しかないクラッススは、パルティア戦争で大敗。最後はアツアツに溶かした金を口に流し込まれて処刑されるという、まさに「金の亡者」の死に方、、😱😱
ポンペイウスもカエサルがローマにいない間にコンスルの座を横取り。
一方、カエサルはガリア遠征を続けていたが、アレシアで、一度、大敗してしまう。その敵の大将はウェルキンゲトリクスだった。
ここからカエサルとウェルキンゲトリクスの精神的な戦いが始まる。
ウェルキンゲトリクスは兵を集め、連合軍を作り、ローマ軍に対抗しようとする。その地の食料なども燃やし、ローマ軍の食糧元を絶った。しかしそれは自兵たちの食料を断つことでもあり、まさに忍耐の精神的戦いとなった。
カエサルは、アレシア外からの食糧路を断つようにアレシアを囲って柵を作り、ウェルキンゲトリクスたちをアレシアに閉じ込め、先に降伏または餓死することを狙った。
そして、ガリアの援軍がアレシア外からカエサルの方に向かってくると知り、カエサルは柵の向こうにさらに柵をつくり二重の囲い柵、ガリア援軍からの攻撃を避けるための柵を作った。カエサルたちは二重の柵の間にいるということか🧐
さあ、アレシアの戦い、、!どうなる?!

第3話
なんだろ、このドラマ、次の展開どうなるのー?!って期待させて、次の話に持ち越しさせといて、次の話では冒頭の数分でその内容終わらせちゃいがち笑笑
今回も冒頭シーンでアレシアの戦い片付いた笑
にしてもカエサルたちすごいな。挟み撃ちに遭いながらも冷静に敵の動きを見て逆に相手を挟み撃ちにするという、、
そしてカエサルはローマに帰る、、しかしここからカエサルとポンペイウスの頭脳戦が始まる、、!
ポンペイウスも頭いいな〜、、ローマをカエサルに簡単に手に入れさせて、でも元老院の力でコンスルの座は渡さない作戦か、、
そしてブルータス!!!ポンペイウス側に付いている、、!カエサルの愛人セルウィリアは息子ブルータスのしたいようにさせる母親心、、複雑だな〜、、
そして、こっちはこっちで、カエサルの一度狙った獲物は逃がさない精神が凄すぎる。
ルビコン川を越えてまで、
アレシアから食糧もまともに食べずに、ローマの南(ブリンディシ)までポンペイウスを止めに行くとは、、!
そして海を渡れないからと2か月かけて船まで作らせるとは、、😱😱カエサルの部下にはなりたくないよ、、笑笑
その間にポンペイウスは東地中海から兵を集めて、圧倒的大規模に兵力を拡大していた、、
一隻できたところで、カエサルたちは半分の兵士で一旦海を渡り、陣地を作った。それを知ったポンペイウスは少し怖くなる。
カエサルがここまで追いついてきた。自分は長らく戦争をしていない。たくさんの兵士を集めたが、個々のレベルは低い。
ポンペイウスはここで話し合い交渉をカエサルに持ちかける。
しかし、どちらも降伏する気はない。
そして、アントニウス含める残りの半分が到着。
そしてファルサルスの戦いへ、、!

第4話
ファルサルスの戦い!
さすが!頭脳戦だ、、ローマ帝国の中で歴代トップ1、2の頭脳を持つと言われてる2人だからこその戦い!にしてもカエサルすごい!ポンペイウスが騎馬隊を仕込ませていることを予想していたとは、、!
流石に予想の予想をできなかったポンペイウス。アレクサンドリア(エジプト都市)へ逃げる。
しかしこれもカエサルに先を読まれていた、、
ブルータスは見つけても殺すなとカエサルが命令したのは、愛人セルウィリアの子供だから、というのがずっと心の中にあるからだよな、、ここで殺しておけば、カエサルの未来は変わってたのかな、、
カエサルはポンペイウスを追いかけてエジプトへ、、
アントニウスにローマの秩序を保てと命令し、彼にローマの政治を任せたが、、
アントニウス、脳筋男だった笑笑😞
カエサルの言うことはしっかり聞くけど、ただやるだけで、解決するための方法とか市民のためを思って考えられないヤツだった、、1人じゃ何もできないし、取り敢えず武力でどうにかなるでしょ精神。結局自分の欲に負けて、一度やってみてダメだったものは簡単に諦める男だった、、👨🏻あー、がっかりだな、、

ポンペイウスはアレクサンドリアでも内戦があることと、以前にエジプト王にお金を貸していたことを理由に、戦力に加わって欲しいとエジプト王にお願いしに行っていた。
エジプト王は14歳の少年プトレマイオス。
少年を前にポンペイウスおじさんが片膝をついて敬語で話している姿はなんとも不気味、、
プトレマイオス、少年だけど意外と神経質で疑い深い、、

カエサルもその後に到着してプトレマイオスの元を訪れるが、ポンペイウスは惨めな姿で殺されていた、、
カエサルは驚きと憤りを感じた。今まで盟友として、そして自分の娘の夫として、接してきた彼が戦ではなく、呆気なく処刑されていたから。
プトレマイオスはポンペイウスの話を聞いて、ポンペイウスよりカエサルの方が強いと思い、さらにカエサルはポンペイウスが処刑されて喜んでくれると思い、カエサルをエジプト内戦の味方につけようとしたから簡単にポンペイウスを処罰したのだ。
しかしカエサルは全く喜ばず、ローマに帰ると言ったため、カエサルを監禁した。
監禁中のカエサルは死を覚悟したが、運良くプトレマイオスと対立していたクレオパトラが助けてくれた。
クレオパトラも野心家で、カエサルのようなリーダーシップのある人に惹かれていた。
2人はプトレマイオスたちを倒し王座を奪還した。そして2人は仲間以上の関係になっていた。
しかしそんな中で、アントニウスがローマを統治できていないことを知る。これを聞いた途端、クレオパトラのことはお構いなしにすぐにカエサルはローマに戻る。
ローマを統治することが彼のずっと抱いてきた夢だったからだ。

そして、カエサルはなんと、コンスルではなく独裁官の役職を復活させて任期を10年間とした。秩序ゼロのローマを立て直すためである。ブルータスにも信頼を置いて、法律を書くなどの仕事を与えていた。
剣闘士を戦わせることにも力を入れ、闘技場を歴代の中で最も有意義に使った。
市民はカエサルを支持していたが、、
最後カエサルが、、😱これは病気?毒殺?なんだいきなり!!

第5話
カエサル、当時は謎の病気とされていたけど、現在でいう癲癇にかかっていたらしい。
元老院のとの対立や今までの戦争で色々とストレスを抱えていたからなのか、、

そしてカエサルは独裁官だけど、女遊びも派手だったらしいけど、でもカリグラとは違い、ちゃんと市民のために、ローマの再建のために独裁権を使ってるんだよな、、
権力に溺れてるって言ってた研究者の方もいたけど、彼がいなければずっと荒廃したままだったし、彼自身もローマを再建できるのは自分しかいないと使命感を持って独裁権をたくさん使っていたような印象が私の中ではあるんだよな〜、、
彼が歴史上人物の偉人トップ3に入ると専門家の1人が言っていたが、その通りだとこのドラマを見てすごく感じた。

そして「ブルータス、お前もか」という有名台詞の意味がすごくよく分かる回だった。
ブルータスがカエサル暗殺を決意したきっかけとしては主に2つ。
1つはクレオパトラとカエサルとの息子カエサリオンが来訪したこと。これでブルータスもそうだし、カエサルの元愛人セルウィリアが自分の居場所が無くなると焦り出した。セルウィリアの頼りは息子のブルータスだけ、、
2つ目は、カエサルが自分の病気の噂をかき消すため、新たにパルティア侵攻を決めたこと。これにより、ブルータスは確信した。カエサルはローマを立て直すことよりも、侵攻に成功して名声をもらい権力を維持することが大切だと考えていることを。ローマの王、さらには神的存在になろうとしていること。
あとは、カエサルが独裁官を永久に務めることを認められた時もかな、、あと、市民に市民権を与えようとした時も、、

元老院に構わず、ローマと市民のためを思って自分で意思決定してきたことにより、元老院の不満が積み重なっていったんだな、、

これらをきっかけにブルータスは元老院の一派とカエサルを排除することを決意する。
パルティア侵攻3日前の緊急会議にて、劇場に護衛を置いて、暗殺を邪魔されないように念入りに準備。

そして元老院一派たちに23ヶ所刺されてカエサルは死んだ。紀元前44年3月14日。
その中には、カエサルが信頼していたブルータスも剣を握っていた、、

しかし、驚いたのはここからで、やっぱり市民たちはカエサルを慕っていたので、元老院に反発して、よりローマの秩序は乱れていった、、共和政に戻すことはできなかった。さらには元老院の中でも内戦が起こり、アントニウスとブルータスが権力を争い、戦争(フィリッピの戦い)を起こす。
そして、ブルータスは敗北。捕虜になる前に自害した。
その後アントニウスは仲間の陰謀によりエジプトへ逃げ、そこでクレオパトラと結婚、、!びっくり🫢ドラマ内だと全然関わってなかったから意外すぎた笑笑
その後ローマとエジプトが戦争してしまい、夫婦揃って心中をしてしまう。
その後カエサリオンがエジプト王になるが、即位してわずか2週間後に暗殺される。17歳だった。
そしてやっと平和が訪れたのはその数十年後、、カエサルの甥、オクタビアヌスがリーダーとなった時だった。
彼が初代ローマ皇帝となり、40年間政治を行った。


カエサル、、偉大な人だったな、、
ロシアの皇帝(ザー)、ドイツの皇帝(カイザル)そして7月(July)も全部カエサルが語源なんだな、、

イタリア研修でコロッセオ見たら涙出てきそう、、
どうせなら3/14に行きたかった、、
Nagaki

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