スローモーション男

このサイテーな世界の終わり シーズン1のスローモーション男のレビュー・感想・評価

4.8
 面白い!

サイコパスの少年ジェームスとヒステリックな少女アリッサが出会い、家出を決意する。その途中で殺人事件を起こしてしまい、逃避行になっていく。

普通の人殺しの怖い映画と違い、コメディに仕上がっています。ずっと明るい音楽と主人公2人によるモノローグのおかげで大人になる難しさと男と女の違いを面白おかしく描いてます。
「花束みたいな恋をした」と同じく、考えていることが反対なのが上手い!

大人は全員敵、自分の親でさえも。みんなと違うから、私たちはこの退屈な町から去りたい。その思春期の葛藤をここまでふざけて描くことが素晴らしいのです!

それだけでなく暴力やエロを使い、思春期の恐ろしさも描く。誰でも殺人者になりえると。

どこまでも逃げ続けられない2人がたどり着いたラストとは。

サイコパスで人の気持ちが分からなかったジェームスが少しずつ感情が芽生えはじめるのと、破天荒なアリッサが少しずつ女性らしくキレイになっていくのが好きでした!!!