ラジオのAkitoのレビュー・感想・評価

人の痛みを受け止めた時に流す涙が、時々偽善の結晶に思える。相手に感情移入をしている傍ら、どこかでそれをドラマとして消費していないかと問いたくなる。

この作品を見て泣いた自分は、まさにそれだった。だからコロナが明けたら女川に行こうと思う。10年も経ってしまって何もできないかもしれないけど、無難に憐憫の涙を流しているだけの自分がとても嫌なので。