死に対する恐怖の程度。今とこの時代ではどれ程の開きがあるのだろうか。その因子は何なのだろうか。
この世のありふれた不幸せだけど、それを惨めなものとして映さない優しさを感じる
マスクを外すときはマーヴェリックに倣って片耳にぶら下げてるのに、まだ誰も気づいてくれない
ドラマみたいな暗転はなんなの?
嫌悪感と恐怖訴求がもっとほしい
こういう映画に殴られる度に作品のメッセージを受け取った気になるが、実体験の伴わない価値観は泡沫のように消えていくので、結局娯楽として享受しているだけな気がして、やっぱり作品への向き合い方がわからなくな>>続きを読む
デスプルーフが終わった後に1回、エンドクレジットが終わった後にもう1回拍手が起きたのは、みんなカタルシスをオーバードーズしたからです。
僕らと文化的な違いは大きいかもしれないけど、そうはならんやろ(笑)で済ませるのが勿体無いというか、こちらで解釈と再構築の自由を与えてくれるのがフランス映画らしくて絶妙。
今泉力哉は真理や様式美の中に可笑しみや馬鹿馬鹿しさを潜ませるのが上手すぎる。いや、逆か。
あとキャスティングが最高なので、映画が終わると寂しくなる。もう一泊したいなと思いながらチェックアウトするとき>>続きを読む
DC公式がリドラーの顔を隠して「最後まで席を立たないでください」と煽っていたが、タチが悪いと思う。主題はそこじゃないでしょ。
製作陣に女性は一人もいなかったのかな
飲み会みたいな映画で白目を剥いてしまった
映画とミュージカルの狭間というか、夢にも現実にも集中させてくれない感じが疲れてしまい、もう周りのすすり泣く声なんか聞こえてしまったときには完全に冷めた。
登場人物の情緒が観ている人を置いてけぼりにし>>続きを読む
「今観れてよかった」と思う映画と「今だけは観たくなかった」と思う映画があるとするとこの映画は後者の代表で、本当に今じゃなかった。
苦手だとかいうわけではなく、むしろ芝居から演出から何から何まで良くて>>続きを読む
ニーチェのあれでは全然ないけれど、被写体が人だろうが物だろうが、ファインダーを覗くことと自分が覗かれることは同時に起こっていて、それが正直に写真へ現れてしまうわけだから、いくら失望させるのが得意なユー>>続きを読む
舞台挨拶で古川琴音さん見れてピース。
汚れてるけど生っぽい感情を古川さんが演じると、それが彼女へのイメージの裏側にあるものなので、ギョッと驚かされてとてもいい。初主演映画ということなので、今しかない>>続きを読む
色彩が豊か。鮮やかではなく豊か。
芝居もプロットもグッと来るところはないのに、最後の場面で泣いた。
誰も鼻水を啜ってなかったので、こっそり静かに泣いた。
知的でいて愉快、自分の人生に突きつけたい傑作。
音楽、衣装、そしてロードムービーならではの映像美は、本筋のストーリーを一層引き立てる。
珍奇な家族を珍奇なものとして外野から眺める前半、家族と同じ目線>>続きを読む
青春と旅と夏の相性はとてもいいけれど、この映画はそこに甘んじていないというか、ちゃんと思春期の扉を叩いた男の子の世界に立って作られているというか。子供と大人の狭間の時期にポコポコ湧いて出る不安とか劣等>>続きを読む
純真と狂気、親密と孤独、粗暴と官能の対立構造がはっきりしているから、主人公の異質さが際立つ。
美しい人が堕ちていく映画ではなくて、堕ちていくことが美しいことを描いている118分のアート。