面白かった！トゥルーディテクティブといえば1があまりにも天才的な神ドラマだった為に、2も3も豪華キャストで良ドラマなのだがイマイチ越えてこない、期待外れって言われがちなシリーズで4でとうとうジョディ・フォスターを主役に持ってくるという荒技に出た訳だがそれはとても成功していた 人付き合いがド下手で、暗いトラウマ持ちの元美人でビッチな困った変人おばさん警察署長役が似合いすぎ！(部下には若干パワハラ気味)元相棒役のカリ・レイスも凄い！男性3人と殴り合う場面があるのですが負けそうな感じがマジでしないパンチのスピードと重力 ビックリして何者なのか調べたら現役のボクシングチャンピオン そりゃこの役に抜擢される訳だよ
彼女はこの先が楽しみな人です 彼女にしか演じられない役がたくさんありそう 女性2人のバディものですが全く湿っぽくなくむしろドライにコトは進んでいく…
話そのものはシスターフッドと先住民族(イヌピアット)が住む土地の事情の極地で日本人男性にはなかなか理解できないのかもしれない ミステリーとして見ると謎解きさせる気なんて最初からあまり無いんですよね
でも一つの物語として私は心打たれた
テイラー・シェリダン監督の「ウインド・リバー」を観るとさらにわかりやすいかと思いますが土地そのものの閉塞感が尋常ではなく経済としては既に呪われ、終わっている 日常的な寒さと吹雪で普通には暮らせずしかし、都会ならすぐに見つかるような罪を雪や氷が覆い隠してくれる
この土地、イヌピアットの事情を少し知ってから観るとまた見方が変わる人もいるかもしれません 一見スピリチュアルな話に見せかけていますが実は現実的な着地点が好き 幽霊なんて私はどうでもいい 生きている人の心の中にある幻影はその人の本心を写す鏡なんじゃないでしょうか
そういう話だと思いました
