Pam

ロシアン・ドール:謎のタイムループ シーズン2のPamのレビュー・感想・評価

4.3
おもしろいねぇ。この女優さん。

S1が短期的なループなら、S2は家族の歴史、ハンガリー、ユダヤ、母親、自分の出生・・・いろいろなところ旅するナディア。彼女がユダヤオーソドックスの出生であることも色濃く描かれている。

ユダヤ寄りといえばユダヤ寄りではあるが決して単純な主張だけはない女たちしか出てこない、民族の家族のつながりが描かれている。そう。このドラマには「できる男」「いい男」は出て来ない。選ぶとするのなら、棄教した神父だけだろう。この描き方もキャラ設定が素晴らしい。設定に無理があるとは言え。。。w


この人の当たり役すぎて次の役が思い浮かばないほどハマっている。

しかしアランはラテン顔やろ??黒人と白人のハーフには見えない。彼はもろラテン。ちょっとそのへん変なの。

ロシアンドールのループにハマったナディアが過去を変えられるか?最後のシーンでそれがわかる。金貨と赤ちゃんなら、赤ちゃんを選ぶ。そして、自分を失調症のお母さんへ返す。

アランのおばあちゃんがいつも地下にいるあのひととは知らなかった。おばあちゃんなかなか可愛い。そしてボロボロで傷ついたアランに言う「私の完璧な赤ちゃん」と。

母親ってほんまにそうやから。デキ悪くてもなんでこんなにかわいいんかと思ってる。ごめんそこで思考止まってるとか言わんといてほしい。思考止まらんと子育てなんてできんから。。


自然の流れでルースが死んでいくが決してそれは悲しいとかではなくひとつの時間の流れのようだ。親戚のいない人のお葬式っぽくその描き方が洒落てる。

人生は回っている。最後の方になったらもう「リメンバー・ミー」的展開である。あたりまえであるが、祖母がいて母がいて自分がいて娘が生まれる。・・奇跡喜びさえ描いているSF人生讃歌でもある。

しかし。。アメリカの撮影スタジオっていうのは80年代90年代2000年代とかというちゃんとした小道具を全部残してるんだなぁ。。その細かい演出に感動した。

図書館のインデックスとか涙もん。

シーズン3もあるのなら、マキシーンの出生もしくは、出身の朝鮮半島の話かなぁ。マキシーンのキャラもすごいので、次は彼女をフューチャーしてほしい。多分そんな気がする。
Pam

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