Charlie

マンダロリアンのCharlieのレビュー・感想・評価

マンダロリアン(2019年製作のドラマ)
4.7
最近のルーカスフィルムはSWに頼ってつまらん作品ばかり作っている、というイメージだったので、知り合いが面白いと言うまで観なかった。
観る時も、「1話だけ観てみるか」という感じだったのだが、1話目でかなり主人公のマンダロリアンを好きになり、週末にシーズン3の最後まで一気観の流れになった。

作品全体的にハードボイルドを感じる。マンダロリアンであるディン・ジャーリンの侍のような佇まいやニュートラルな感じも非常に惹かれる。私はこういう男性が好きなんだな、と知った(笑)
そのハードボイルドな世界にグローグーというキモ可愛いキャラが存在し、ジャーリンとの関係が微笑ましい。

ディン・ジャーリンの声と話し方もとても好きだ。事務的なようでいて、しっかり人柄が出ている。演じているのはGOTで残酷な死に方をしたオベリン役のペドロ・カステルだが、マスクを被って顔が見えない謎めいた雰囲気がとてもよい。

S1 EP3でマンダロリアンたちが、主人公を助けるシーンは痺れる。
S1 EP4では、女傭兵が出てくるが、主人公がひとりぼっちというわけでもないのだ、と感じさせる存在が出てきたのは嬉しかった。

このシリーズはエンディングに流れるテーマ曲がとてもよい。作品の色彩も渋めのトーンでよいし、エンディングのイラストもよい。なんか全てが好みだ。
ドラマ「フレンズ」でモニカと付き合っていたが格闘技でボコボコになり、結局別れる富豪ピートを演じていた俳優のジョン・ファヴローが脚本を書いており、エピ毎にブライス・ダラス・ハワードなど様々な俳優たちが監督しているところが興味深い。

S1E8は泣きそうになった。子供の頃の主人公のように、グローグーが主人公(マンダロリアン)に抱っこされて飛ぶシーン。
S2最終話はルークの登場の仕方がメチャクチャにカッコいい。
S3EP5のマンダロリアンたちもまたとてもカッコいい。
ちょっとシーズン3ぐらいまでくると、マンダロリアンたちが戦隊物のヒーローとかガッチャマンみたいにも見えてくるが(笑)

にしても、一貫してグローグーが可愛くて、私の家にもいてほしい。子犬のようなか細い声も可愛い、目も可愛い。たまに見ていて「オエッ」となるものを飲み込んでしまうのも、それはそれで愛せる。うちに現れないかなぁ、といい歳をして思ってしまった。
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