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転校生ナノのseishirowのレビュー・感想・評価

転校生ナノ(2018年製作のドラマ)
5.0
【シリーズ1】
全話鑑賞したのでレビュー書き直し。
情報がとっ散らかっちゃうけど、ヒロイン役のチチャー・アマータヤクン(ชิชา อมาตยกุล)がインスタで日本のメディアのインタビューを受けてたのでそこでの情報から。
◎小松菜奈が好き。伊藤潤二の漫画も。
◎笑うセールスマンに展開が似てると言われ「古っ、イメージは地獄少女やで」
◎ナノが出てくること以外は実際にあった事件がモチーフ。
◎非人間的なイメージで演じたよ。

こんな感じ。
このドラマは何なのか、ということだけど、一話完結の学園SFドラマ。スリラーの要素もあり。舞台の学校も毎度変わる。監督・脚本も多分違う。

では「ナノって?」…。ナノは謎の転校生。どこにも居ないがどこにでも居る。ナノは偏在する。第1話だけ見た自分の感想が「ブラックでセクシーで面白いです。ナノちゃんがツヨカワ」と書いたけど、確かにナノちゃんがキレッキレでした。精神的にも肉体的にもツヨカワ女子高生が教師の悪行を暴くというもの。ところが2話の途中から???となる。ナノちゃん人間じゃないの???と。ここからのナノちゃんは人の心にある悪の部分をそそのかして増幅させる悪いナノちゃんになっていきます。
そして3話以降、ナノちゃんの影が薄くなり、ツヨカワ女子高生の活躍が弱まります。何が違うんでしょうか。増幅させるのも簡単すぎます。「きっかけを与えただけに過ぎない」とか悪魔が言うセリフが似合いそう。
ここで他の方のレビューにもあったのですが、8話目で少し違うナノちゃんがまた現れます。なんだか岩井俊二かガス・ヴァン・サントの映画を見てるような、切ない気持ちになりました。自分に惚れた孤独な少年を思うナノちゃんの悲しい目が見どころです。あとは12・3話までナノちゃんがぼやけたままになります。

確かに笑うセールスマンのような展開だし、日本人が見てスッと入れるのは日本のドラマをほんの少し意識してるからかもしれない。それと、タイのドラマにしては(と言ったら失礼かもだが)非常に垢抜けた作りになっていて見やすい。タイの普通のドラマってギャグシーンとかでボヨヨーンみたいな効果音を未だに入れてるから…。Netflix制作ということで、ボヨヨーンとか入れたがる人を押し切れたのかもしれない。
長々書きましたが。おすすめです。
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