小川勝広

ザ・クラウン シーズン6の小川勝広のレビュー・感想・評価

ザ・クラウン シーズン6(2023年製作のドラマ)
4.5
創作の技術の高さに裏打ちされた、
権利と義務に対する意識の気高さ・・
とでも言えばいいのか。

王室やダイアナ妃の表現、
英国王室から製作チームにクレームが入ったそうだ。

製作チームはそんなクレームには対応しなかったそうだ。

表現の自由はもちろん、
自由という意味の捉え方が根本的に違う事を実感した。

その自由と責任の葛藤を、
それぞれの登場人物に背負わせてエンタ-テイン。

問題を起こすことが僕の仕事・・・ハリー。
国、親への責任、
個人の自由。

ケイト、ウイリアム、チャールズ、
エリザベス女王、、、そしてダイアナ。

権利と義務の葛藤を、
論理ではなく、
頭ではなく、
感情と、
体感で魅せて編んでいく高い技術。

シナリオ、演出、芝居、撮影、美術、

語り過ぎずに踊るリッツの夜(タコの曲ではない)で魅せて、
バグパイプで奮わせる。

素晴らしい。