ゆみモン

昭和元禄落語心中のゆみモンのネタバレレビュー・内容・結末

昭和元禄落語心中(2018年製作のドラマ)
4.3

このレビューはネタバレを含みます

素晴らしい❗

現作マンガもアニメ版も全く知らない私。
落語は好きだが、放映当時このドラマに気付いた時には既に終盤だった。
岡田将生の八代目有楽亭八雲に魅せられ、全編観たくて観たくてたまらなかったが…。
この度、やっと配信にて全話一気に鑑賞した。

岡田将生は元々好きな俳優で、何作も出演映画を見ているが、どの映画よりも(「ドライブ・マイ・カー」より)、このドラマの岡田将生がいい。

当時20代の終わり頃だと思われる岡田将生が、青年期から老年期までの八雲(菊比古)を凄みをもって演じきっている。
もちろん、ヘアメイクさんの技術によるところも大きいとは思うが、目や声、話し方、身のこなし等は岡田将生の演技力だろう。
落語にストイックでありながら、苦悩を秘めた八雲(菊比古)はまさに孤高の落語家。

他のキャストも皆魅力的でハマり役だ。

ただ、岡田将生以外のキャストの老け方が、岡田に比べて甘い?のがやや気になった。
松田さんは大好きだが、いったい何歳まで生きたのか?と思った。

回想シーンとの組み合わせ方も、混乱しない程度にストーリー展開を面白くしている。

最後までわからなかったのだが、新之助の父親(小夏の相手)は本当は誰なのか? 原作には明かされているのだろうか? それとも私が気付かなかっただけだろうか?

こういう見応えのある地上波ドラマを、もっと観たいものだ。