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イエローストーン シーズン4のいののネタバレレビュー・内容・結末

イエローストーン シーズン4(2021年製作のドラマ)
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このレビューはネタバレを含みます

痛い暴力シーンよりもしっとりした描写が増えてきた。その分、傷も闇も、問題の根っこも深いのかもしれない。ベスとリップのデレが多すぎる気がしないでもないけど、まっ、いっか。きっと以前のドラマであれば、ベスの役どころは男性が担い、男三兄弟だったのだろうと思うから、やっぱりこの役をベスがやるのには意味があるのだろう。ジョン・ダットンにとって、先住民は敵ではなく、環境活動家も敵ではない。「テキサスだったらこんな問題は起きないのに(テキサスは牛や馬ばかりで、そこを乗っ取ろうとする動きはない)」ってジミーのセリフがあったから(超意訳)、これはモンタナゆえの問題でもあるのかもしれない。時代の波に飲み込まれないようにと抗っても、敵は見えるものばかりじゃないし。ジョン・ダットンのため息には、そう遠くない将来にはもう持ち堪えられないであろう予感が含まれているのかもしれない。カウボーイの生活を丁寧に描いているのがうれしいし、先住民の描写も増えてきて、それも尊い。とにかく最後まで見届けたい。
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