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イエローストーン シーズン3のgeminidoorsのレビュー・感想・評価

イエローストーン シーズン3(2020年製作のドラマ)
4.3
どの回のどんな場面で、ベスが言ったのかorリップが言ったのかも忘れたが、次の様な台詞が記憶に残った。
人の生まれや境遇は元々不公平だーという仮定の上での会話でーだったと思う。
"ニンゲンは4種類に分けることが出来る"という様な台詞だった。

1.不平や不満に文句ばかり並べ、総て他人の責任にして自分の考えを変えようとしない者

2.他人の物や金銭を盗み続ける者

3.兎に角やってみて、失敗して学びながら努力し続ける者

4.異性のアソコをしゃぶり、ご機嫌を伺い続ける者

そんな感じの説明だった。
1.はズバリ、私が17歳で出た実家の親そのものでもある。
2.は3.の様に謂わば努力はするんだけれど、悪の道をゆくーとの意味であろう。
4.は要は現代風に云えば、パパ活やママ活(そんな言い方ナイかな?)や謂わば条件付きのパトロンのバター犬で居続けるーみたいな意味かな?

思えばー金も学歴も無かった私は兎に角やるしかなかった。水泳に喩えたら"ロクに泳ぎ方も知らないのに飛び込みばかりしてた"気がする。
恥ずかしい失敗ばかりして、悔しさばかりバネにして生きてきた。
そのひん曲がった性根は、時に衝突や災いも呼び寄せた原因の一つだったかも知れない。 
けれど、曲がりくねた道の経験から学んだアレコレは今は財産として役に立っていると実感するし、大概の問題には負けない自信がついたと思う。
一番怖いのは自分でしかないのだから。
自らが謀反を起こさないか…
肉体も精神もだ。
色んな意味でそれが一番の問題だろうと思う。
自らの内で、困らせるライオンが影で寝ていなければ良いが…



ドラマでは"3.であれ"と、身寄りの無い14歳位の少年に語りかける。
それしかオマエなんかがまともに生きる道は無いんだーと。それだけがオマエが負け犬ではなく生きる道なのだーと。
強烈だからやはりベスの台詞だったろう。

イエローストーンは決して高尚な作品ではないし、上記の4点もありがちな台詞かも知れない。きっと、学のある御方には馬鹿にされそうな私の幼い感想であろう。
でも、正直このドラマの部分部分で身に沁みる場面がたしかにあるのだ。
ご都合主義のエンターテイメントに過ぎないドラマなんだが、素直にというか純粋に受け入れてしまう何かがある。

既にシーズン4を観出している。
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