マクガフィン

95のマクガフィンのレビュー・感想・評価

95(2024年製作のドラマ)
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※スコアは全話終了後に

■1話
世紀末な社会への焦燥感が大事件で触発されるかのように歪んだ形で表出。中二病的キャラが多いし、演技力もまちまちで統一感が弱く、城定監督なら1話30分で十分な内容に。

■2話
男が作る女の幻想の否定は城上理論に。主人公の自尊心の揺さぶりはあるが、主人公に拘る理由はまだ分からない。

■3話
開いた外側の世界に追いつかない内面化との差異が、発達段階による未熟さか。キャラを絞ったことでエピソードがシャープに。

■4話
世紀末の退廃感・浮かれてる世間のギャップ・家族と仲間のミニマルな関係性の対比による、社会的な要素を伴って渦巻くことが興味深い。メディアと仲間の影響が、ある種の洗脳で、自己の形成は居場所がファクターに。

■5話
箸休め的で、主人公の様々なフェーズへ移行するフェーズゲートに。

■6話
仲間への襲撃が非暴力の葛藤へ。「仲間のため」の大義名分が静かな狂気が醸造され、結束型関係による弊害に。自己の混乱をきたすような危険を孕んだ段階へ。

■7話
自分とチームの停滞による焦燥感からの暴走へ。

■8話
チームで女の過去の清算をすることがトリガーへ。