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鬼平犯科帳テレビスペシャル 本所・桜屋敷のHKのレビュー・感想・評価

3.3
十代目 松本幸四郎が鬼平こと長谷川平蔵を演じる新シリーズ第一弾のTVスペシャル。
5月には劇場版新作も公開予定。
本作では新たに火付け盗賊改方長官に着任した平蔵と、その若き日の青春時代が並行して描かれ、若き日の平蔵を松本幸四郎の長男の市川染五郎が演じています。

ちょっと線が細すぎやしないかと思っていた松本幸四郎がしばらく見ない間にそれなりの貫禄になっていました。もう50代だったんですね。
で、長男の染五郎はまさに線が細すぎと言うか、いかにもといった今どきの若者風で時代劇向きのビジュアルではない気がしますが、これも慣れかも。

隅々まで錚々たる顔ぶれだった旧シリーズと比較するのは酷かもしれませんが、キャストは知らない人ばっかり。
これは私がもう歳なのとあまりTVを見ないせいで仕方ないんでしょうね。

今回の他のレギュラーで知ってる役者は奥方の仙道敦子(前シリーズでは多岐川裕美)と相模の彦十の火野正平(前シリーズでは江戸屋猫八)くらいでしょうか。
大物ゲストは松平健。橋爪功や柄本時生、長谷川初範なんかもチラリと出てましたね。

劇場版でも親子出演のようなので、やはり二つの時代が並行して描かれるんでしょう。
劇場公開後にはTV版も2作品が既に用意されているとか。
無難にまとめた印象の本作だけで新シリーズはまだ評価しづらいですが、とりあえず下火の時代劇を盛り上げるきっかけにはなって欲しいものです。
時代劇がNHK大河だけじゃつまらないですからね。
でも新作公開直前のこの時期にジャケ写すら無いのはやはりちょっとイヤな予感・・・
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