たわらさん

不適切にもほどがある!のたわらさんのレビュー・感想・評価

不適切にもほどがある!(2024年製作のドラマ)
4.6
昭和世代が現代に一喝を入れるのではなく、各々の時代性から切り開くマイノリティの救済が映し出される。問題によっては解決まで描かれないのがリアルであり、解答が必ずあるわけではない。物事には多面的な見方が必要であり、相互理解ゆえのコミュニケーションが必要なのは時代が違っても変わらない。今あるコンプライアンスが流動的なものであり、絶対的な指針に縋るのはエゴである。

重厚的なテーマ性ながら家族ドラマとSF、コメディ風味のエンタメ要素を落とさないクドカンの驚くべき脚本力。この歳でまだ新しいものを切り開く手腕を讃えたい。
たわらさん

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