コザカナカルシウム

ソープ嬢モモ子シリーズ 十二年間の嘘〜乳と蜜の流れる地よ〜のコザカナカルシウムのレビュー・感想・評価

3.3
「淋しいのはお前だけじゃない」を観てから、市川森一の脚本を読んでいる。U-NEXTでこのシリーズが観られると知り視聴した。

土地の値段がうなぎ登りの時代の話。
ソープ嬢モモ子が持っている土地の以前の所有者の男(佐藤慶)は、土地を売った事を家族に言えずに、ついにその土地に家を建てる話が進んでしまう。やむにやまれず、佐藤慶が妻を殺してしまう話。

まさに、土地に翻弄される時代を反映したドラマだった。

竹下景子が彼氏に首を絞められ殺されかけるシーンから始まり、その彼氏が逆に誰かから殺されて、竹下景子に容疑がかかる。
土地の売却話や田舎へ金策に行く話もあるし、最後は佐藤慶が妻を殺す…結構ダイナミックな話だった。

市川森一のファンタジー要素がないと思っていたが、クライマックスで佐藤慶が漂うシーンや福島の祭などは少しファンタジー