コザカナカルシウム

ももさんと7人のパパゲーノのコザカナカルシウムのレビュー・感想・評価

ももさんと7人のパパゲーノ(2022年製作のドラマ)
3.8
前情報なしで「お別れホスピタル」を観たらUNEXTに勧められて観たんだけど…めっちゃ面白かった!
主役の伊藤沙莉さんやナレーターの古舘寬治さんの雰囲気で、ほんわかとしたゆる~い話と思いきや、希死念慮のあるもも(伊藤)が死にたいと思いながらも死ぬ以外の選択肢を選んでいる「パパゲーノ」と出会って、パパゲーノの生き方を肯定的に捉えられるようになる繊細な話だった。

もものような、希死念慮があるように見えない人というのが刺さった。人生には波があって、ふと魔が差す瞬間がある。そんな時、こういう辛い人のドラマって生きる支えになるのがスゴイ分かる。

ドラマとしても、バディー物のロードムービーで伊藤沙莉と染谷将太の関係が深まる過程も丁寧に書かれていて面白い。二人に加えて、パパゲーノ達の演技も好きだったなぁ。

脚本の加藤拓也さんって馴染みがなかったけれど、このドラマが面白かったので映画「ほつれる」も観ようと思う。