ラララプソディー

デフ・ヴォイス 法廷の手話通訳士のラララプソディーのレビュー・感想・評価

4.1
 面白かったし、考えさせられる作品でした。
 テーマが重たく、難しいドラマかもしれないなと思いつつも、関心がないわけではなかったので視聴。なおかつ、草彅君のことも好きなので見ました。

 かなり地に足のついた、きちんとした作品で、たくさんの人に見てもらいたいなと思いました。
 すごく丁寧に作られているし、コーダであることだけに重きを置くわけではなく、ほかのどんな人間にも同じように何か問題や、悩みや不安がつきまとっているというのを、どの視点からでも見られるように作られていたように感じます。
 原作も読んでみたいです。

 見てる最中違和感を感じた部分も一点あったのですが、最後まで見たら、それはそうなのかもしれないな…と納得させられる理由のある行動だったので、きちんと回収できてすごいなと思いました。
 手話の美しさや、どれがどのくらいきちんと伝わるよい手話なのか、とかはあまり知らないのでわからなかったのですが、演者の皆さんがきちんとなさっててすごいなぁと思いました。

 エピソードとしては、サスペンスミステリー要素と、ヒューマンドラマ要素がうまく混じり合った印象でした。後半になるにつれて自分でも事件がどんな顛末を迎えるのか推理しながら、見られるのがよかったです。
 最後の盛り上がりのシーンはドラマらしいというか、本来の式ではあまりやってほしくはない方法ですが、人々がそろうという点では、よいCOの場ではあったかもなぁと思いました。

 重たいシーンが続き、騒がしい作品が好きな人には合わないかもしれませんが、良作なのでたくさんの方々に見てほしいなと思いました