ソラアユム

VIVANTのソラアユムのレビュー・感想・評価

VIVANT(2023年製作のドラマ)
4.4
題名:VIVANT
鑑賞日時:2023年11月24日
鑑賞方法:U-NEXT
評価:4.4(MAX5.0)

『美しき我が国を汚すものは何人たりとも許さない。』
 

□鑑賞期間:2023/11/27~2023/12/3
2023年48本目

□丸菱商事に勤めるサラリーマンが中央アジアを中心とする世界規模の事件に巻き込まれていく様を描くドラマ作品

 脚本・演出・原作を務めるのは『半沢直樹』『ドラゴン桜』『陸王』などの製作を手掛けた希代のヒットメーカー福澤克雄氏。今作は、同氏の作家性をこれでもかと詰め込まれているが、舞台はワールドワイドに展開してく点が新しい試みだ。

 丸菱商事の社員の一人である乃木(堺雅人)が中央アジアの架空の国家バルカに拠点を持つ取引先のインフラ会社に1000万ドルの誤送金を行ってしまうというのがことの発端だ。これは過去作同様にマネーゲームが展開されていくのか?と思いきや、バルカ警察からの逃亡、公安との共同戦線、そして自衛隊の諜報機関≪別班≫まで登場するアクションや諜報物にジャンルシフトしていくのだから目が離せない。

 公安、別班、バルカ政府、そして世界的なテロ組織≪テント≫が入り乱れ、日本ドラマひいては日本製映像作品史上空前絶後のビッグスケールでお送りする骨太な作品。堺雅人、阿部寛、役所広司をメインに据えているのだから、顔面力と演技面は申し分なし。

 綺麗ごとで終わらせない一本芯の通った結末も大変良い。

□まとめ
 結末が大変気に入った。続編を匂わせる終わり方だが、あの人の正体が一つの大見せ場だったので、S1を超えるのはハードルが高いが、気長に待ちたい。


以上