なぎ

だが、情熱はあるのなぎのレビュー・感想・評価

だが、情熱はある(2023年製作のドラマ)
4.7
キャストの熱演はもちろんですが、脚本構成も素晴らしいと思いました。
1話ごとに同じテーマでふたりの人生を上手く交差させているし、若林さんと山里さんの2人の似ているようでまったく似ていない性格もすごく的確に表現されていたと思います。

私は元々若林さんのファンだったので、特に髙橋海人さんの演技に感動してしまいました。見た目はまったく似ていないのに、喋り方や表情から、クレイジーさ、少しハスってしまう性格までも滲み出ていて驚きました。
特に追い詰められた気持ちを春日さんに吐き出す5話と7話の畳み掛けるような台詞回しは若林さんを憑依させながらも感情を剥き出しにしていて、あまりの切羽詰まった気持ちに苦しくなりました。

11話のモノローグは台詞の内容も髙橋さんの声の演技も秀逸で、「合う人に会う」は自分自身のこれからの人生でも大事にしたいと思う言葉でした。
お父さんとの最後のシーンには思わず泣いてしまいました。

間違いなく今年一番心に残ったドラマでした。
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